【あらすじ】朝四時の世界はこんなにも、青

大学時代の研究室の後輩、由芽から悩み相談の連絡を受けた僕は、休日の昼間のカフェで延々と彼女の話を聴いていた。どうやら仕事を辞めたいらしい。
ただ入社したばかりの会社をすぐ辞めることに葛藤していて、先に社会人として人生を謳歌しているように見えた僕に相談を持ちかけたようだった。
「朝四時に、東京駅集合」と僕は最後に提案する。
そして翌日の朝四時、由芽に日の出直前の世界を見せる。
ブルーアワーと呼ばれる幻想的な景色を目に、僕は由芽にぽつりと語りだす。25歳という由芽の年齢は、一生を一日に例えると朝四時ぐらいの時間帯だと。今はまだ人生の準備期間だと。朝の四時は、次を踏み出す勇気を与えるような時間帯なのだ。

#ジャンププラス原作大賞
#読切部門

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?