番外編:ここが凄いよ、カナダ!
インフラが進んだ街
クレジットカード決済、ライドシェアは当たり前。
トロントでは交通系ICカードを持っていれば、地下鉄、路面電車は乗れるが、会計では使えない。ちなみに日本の様に改札を抜ける時に残高を確認できないのだけは不便。
特に驚いたのはライドシェア。
私が渡航する前は日本でライドシェアが始まった直後で、ここまでの議論や懸念、業界の考えを見てきていた分、日本での導入の難しさを感じていた。それが目の前に当たり前にライドシェアがある世界があったらビックリするに決まっている。
聞けば、トロントの人はタクシーよりライドシェアを使うらしい。理由はタクシーより安く、マナーが良いから。日本で聞いていた懸念とは真逆の評価で本当に驚いた。
ちなみにトロントにいる間、3度ほどライドシェアを利用したが、トラブルはなく、むしろ快適だった。
差別とは別次元の対応
カナダに行く前から、カナダは移民の国、トロントは移民の街と言うのは聞いていた。
日本人である我々は移民を本当の意味で移民を知らない。日本へな移民はハードルが物凄く高いから先ず見る事はないし、昨今の色々で日本に住む外国人のイメージが変化した人もいると思う。
私は英語は聞けるけど、全く話せないレベルの英語力。以前のオランダでは、ありありと「日本人とわかれば、日本人は英語が話せないから配慮してあげなきゃいけない」を感じていた。それが世界が見る日本人の英語力だと痛感した。
カナダ初日の朝ご飯のティムホートンズ。
店員さんの私への対応に度肝を抜かれた。
店員さんは、英語が話せない、拙い私へ一切配慮しなかった。他のお客さんと同じ対応をしていた。だから凄く苦労した。でも、少しの達成感。
テーブルについて、同行者の友人に、
「カナダ人は日本人を見ても普通の対応なんだね?」と尋ねた。友人は、
「店内を見回してみて?気づく事はない?」と言うので、周りを見回してみる。
余裕がない私には全く見えていなかった。お店には、白人、黒人、アジア系、アラブ系、様々な人種の人達。
友人は言う、「きっとみんなカナダ人。カナダは色んな所からの移民がいるから一見して誰が移民か、英語が話せないかなんてわからない。単一の日本人しかいない日本にはない光景だよねぇ」と。
だから店員さんは私に普通の対応だったのかと納得した。
その後も道を歩いていると道を尋ねられる事が数回。カナダではアジア系の移民ほ当たり前で、何も不思議ではないんだなぁと。日本人が特別ではなく、目立たないカナダは確かに気が楽だった。
衝撃のトイレ事情〜トロント編〜
日本ではほぼ全ての駅にトイレがあり、スーパーや家電量販店、デパートでも清潔なトイレが無料で借りる事が出来る。
海外に行くと状況は一変する。
オランダではホテル、空港以外のトイレは基本的に有料が当たり前。これは本当に驚いた。
でも、カナダではそれよりも驚いた。
先ず、地下鉄の駅にほとんどトイレがない。
あるのはイメージとして、その路線の両端と真ん中の駅だけ。
そして、そのうちの一つのトイレを使用したのだが、衝撃的だった…。
トイレの構造は日本と同じ。
3つ並ぶ個室、一番奥は使用中。
一番手前の個室は…、何故かドアが無い!
どういう事だ、これは…。
真ん中の個室は…、ドアはある…、良かった…。
でも、違和感が拭えない…。
ドアの鍵部分がエグれてない!
どういう事だ、これ…。
途方に暮れていると、一番奥の個室が開いて、おじさんが、「ここは奥しか使えないよ」と教えてくれた。
いざ一番奥の個室に入る。
ドアも鍵もついてる!良かった、使える。
便座に座ると何かがおかしい…。
ドアの面積が小さい!例えるなら子供用のトイレみたいな感じ。膝から下、頭の上くらいから板が無い!なんじゃこりゃ!
後にカナダ人に尋ねると、
「カナダ人はトイレの扉が日本みたいに空きがなく大きいと不安になる」との事。
な、成程…。
衝撃のトイレ事情〜ケベック編〜
トロントよりトイレに驚いたのはケベックシティ。
別の記事でも紹介した通り、ケベックシティにはフランス統治下の都市を残す旧市街が存在する。
旧市街では建物は保存され、新規に建てる、拡張は多分不可能。そのため、一部の建物を利用して、街の中に公衆トイレが設置されている。一見古めかしいお洒落な建物が実は公衆トイレで結構驚く。
そのうちの一つを利用した。
トイレは建物の二階にあるようで、建物のドアを開けて、階段を上がる。
二階は通路があり、途中に洗面台、奥に進むと左右に沢山の個室が左右に並ぶ。
皆さんはここまでの記述で違和感に気づいただろうか?
私は奥まで進んだ後、慌てて外に出て、トイレの表記、周りを確かめる事になる。
何故そんな事をしたのか?
このトイレは男女に分かれていない、むしろ、分かれた構造になっていない。つまり、女性用に間違えて入ってしまったと錯覚したから。
でも、何度確かめても合っているし、周りに別のトイレはない。
実はこのトイレ、まさかの男女共用のトイレだった。
日本でも最近歌舞伎町の施設でジェンダーレストイレを設置したらしいが、物凄い批判に晒されていた。
その男女共用トイレが当たり前に存在している…。誰も違和感を持ってない…。
たまたま此処だけ男女共用の可能性も考えたが、公衆トイレだけではなく、レストランや店舗にも男女共用のトイレは存在していたから、ケベックシティでは珍しくないのかもしれない…。
ちなみに探せば男女別の公衆トイレもあります。
何でもオーダーメイドがお好み?
カナダ滞在中、毎日の朝ご飯は外食だった。
最初の頃は英語に慣れていないし、楽に頼めるモノがよくて、日本で言う朝定食みたいなモノを食べていた。
カナダの朝定食は大体決まっていて、カリカリに焼いたベーコン、サラダ、スクランブルエッグ、トースト、食後にコーヒーみたいな感じ。
頼めばこれが出てくると日本人は思うよね?
カナダでの注文はそんなに簡単ではない。
注文後、大体こんな事を聞かれる。
・ベーコンをソーセージに変えられます
・ベーコンの枚数(追加の有無)
・ベーコンの焼き加減
・スクランブルエッグ、ゆで卵、ポーチドエッグ、目玉焼きのどれにするか
・パンの種類(大体6種から選ぶ)
・パンをトーストするか
・パンに塗るものを選ぶ
・食後のコーヒーの種類(紅茶に変更可)
サブウェイより難易度が高い!
朝定食頼めばテンプレで来ると思ったのに!
と言うか、バリエーション多すぎて、オペレーション泣かせではないのか?店、大丈夫か?
この後、カナダ人に尋ねてみると、
「カナダ人は何でも自分でカスタムするのが好きだから、何でも選択肢がある」との事。
カナダ滞在中は何処に行っても選択肢との戦いがあるため、ご飯を選ぶのはかなり慎重にしていた(少ない時でも二個は選ぶ)。