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人見知りっていうのをやめた日

最近自分のことを省みる時間が増えたから思ったことを書いてみようと思う。
今日は「人見知り」のお話。



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「私人見知りで…」



初対面の人、まだ慣れない人に対しての
一言目はたいていいつもこれだった。


小さいころから
なにを話していいのか、
どう話していいのかわからなくて
いつも黙ってしまった。
話しかけられても会話が続かない。
なんて言ったらいいのかわからない。


仲良くなりたいなぁとか
話してみたいなぁとか思ってても
「人見知りだし」
「なんて話せばいいかわからないから」
っていつも思ってた。


初対面の人とでも話せる人が
とてもうらやましかった。
あんな風に話せたらなぁ、と。


そんな私はいつも待つだけだった。



時が経つにつれて
「人見知りなんですよー」って言っても
「全然そんな風に思わなかったけど!」
って言ってもらえることが多くなった。
でも、それでも私は
「いやぁ、人見知りだしなぁ」と
心の中で思っていた。



あるとき、職場の先輩と話してたときに
人見知りの話になった。
そのときは先輩の知り合いがいる
サッカーに一緒連れていって
もらったときのことだったと思う。
何度か連れて行ってもらったとき、
そういう話になった気がする。


案の定私は「人見知りなんですよねー」
となにも考えずに当たり前のように話した。
「そうなんだー」と返ってくると、思ってた、けど



「あー自分のことを人見知りっていう人って好きじゃないなー」


話し方が変わったわけでもない
怒ったり呆れたりしてるわけでもない
その先輩は当たり前のように
会話の延長線上にその言葉を呟いた



そのとき私の中でなにかが止まった



「人見知りって言って予防線はってるようでいやなんだよね。うまく話せないっていう人もいるけど、うまい話ってなんだろなーとか思ったりさ、なにもしないのにそう言われると距離を感じるんだよね、オレはさ。」


たぶん、こんな内容だったと思う。
別にその一言で車内が不穏な空気になったとか
気まずくなったとかそういうのじゃないけど、
私にとっては衝撃的なことだった。



最初は確かに苦手だったかもしれない
でも、できるようになってきた自分もいたはず


なのに、いつの間にか「人見知り」という免罪符をかかげてなにもなにもしなかった
というか、ふりかざしてただけだった
だって、人見知りっていうの楽だったもん


自分からはなにもしないで、
待つだけ待って話しかけられなかったら
「やっぱり」「人見知りだからしょうがない」
「話せる人とはちがうんだ」



誰かと関わりたい、交流したいと思う自分がいるならいつまでも免罪符をかざしてちゃ変わらない。
なんだかんだで人のせいにしてたんだろう。
自分のことを棚にあげて。



あの日から私は「人見知りなんです」って言うのをやめた


自分から話すのは苦手だし、緊張もするし、たまに失敗もするけど、そのころよりはずっといい



人見知りのことだけじゃないけど、私は自分で自分のことを制限したり、できないって思い込んでたことが多いように思う。


20も後半になってきて、やっとそれ気づくことができて少しずつ自分が楽になってきた。


本当はもっと早く気づけていればよかったのに、と思うこともあるけど、私にとっては「今」が気づくベストのタイミングだったんだろうなと思う。


今日はこのへんで、おしまい

#日記 #ひとりごと #ブログ #エッセイ #人見知り

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