【詩】Waiting for

そこで待って
目を開けて

決めたくもない決定事項

右がダメなら左もダメ

前が首を絞めるなら

後ろは体を締め付ける

緩い闇が手をつかみ

ぬるい音楽を流す

小雨が降る

フードの下の顔は

泣いている

八方ふさがりは

いつか見る景色

時間の問題

解決方法を知らない

マークシートの答え

壊れていくのを待つ

タイマーをもって

その時を待つ

手放して見失う前に

飲み込まれる黒に通り過ぎない

強さを得る

僕たちの森に向かう

緑色もなければ

潤いもない

そこは森なのに砂漠

託されたバトンは

渡した時と色が違う

受け取った僕たちのバトンは

ぐにゃりと曲がって

落ちそうになる

どれだけ戦っても

どれだけ負けようとも

どれだけ挫折しようとも

進まないと見えない

逃げ出したくても

ただ生きているだけでも

戦っている

諦めてるわけじゃない

顔に太陽の光が当たるのを待っている

いつか言った君の言葉を信じている