久住ハル

詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願い…

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詩や短編や小説を真面目に書いていくつもりの発展途上な書き手です。 どうぞよろしくお願いします。

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【詩】無色透明

精一杯言えないものを抱えて生きてきた モノクロの世界で十分に生きて来た 必死に笑顔を作って君の答えにいつも答えたんだ 皆にだって本当のことなんて言わないで 聞き…

久住ハル
2年前
1,093

【詩】雨のあと

傘はいつも使う折り畳み傘でない 突然の雨のビニール傘でもない 家の傘立てにある傘 触れた手と手は はじめるためのプロローグ 途切れないLineの文字 次の時間までの…

久住ハル
17時間前
63

【詩】ラリー

土埃をあげて ラリーはコ・ドライバーの いうことを信じて 自分の技術を信じて ハンドルを切る 戦いは技術だけじゃない タイムを競うのが ことの本質 迷いはいらな…

久住ハル
1日前
65

【詩】僕が出来ること

きれいな言葉を並べ連ねるよりも 優しそうな文字を降らせるよりも 僕が出来ることなんて大きなことじゃない 胸の中の小さい点のような 心の叫びに少しでも触れて 体中…

久住ハル
2日前
84

【詩】変わらない日常

小さい頃はじいちゃんの 膝に座るのが大好きで じいちゃんはそんな僕を膝の上に置いて 新聞を読むのが毎日の日課 テレビで野球を見て贔屓のチームが 勝利した時はお小…

久住ハル
3日前
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【詩】太鼓の音

春が夏を連れてきて 奪われるのは先走る心 垣根の向こうで聞こえる 太鼓の音 公民館の横を通り過ぎる おじいさんが子供たちに 太鼓の叩き方を教える 夏に近づいた風…

久住ハル
4日前
75

【詩】サーカス

溶けそうな暑い日に 回るのはメリーゴーランド ジェットコースターは 歓声を連れて2回転する 船の形をしたバイキング 右へ左へ大きく揺れ 重力に負けそうになる 滅…

久住ハル
5日前
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【詩のようなもの】待ってください

夕方のスーパーは一番混む時間 各々がかごをもってフロアに 吸い込まれていく 疲れた中で食品を探す人 楽し気にカートを押して セールで安くなっている物を 探す人も…

久住ハル
6日前
67

【詩】Catch The SKY

多くの人が成層圏を超えようと 強い力を溜め込んだ矢を飛ばそうとしても 朽ち果てて存在さえなくなる 都会の夜空はあまりに寂しい 多くの欲望は行き場を失い 山になっ…

久住ハル
7日前
89

【詩】覚める

明日の誕生日 明後日の何でもない日 紙きれの約束が現実になる日 星屑を連れてきた流星 霧の向こうに見える白い肌 霧を潜り抜けても握れない手 効き目のいい薬 中途…

久住ハル
8日前
75

【詩】本当にいいたい

月が半分になった時 僕はそのままで 君は使えるものは全て使い 笑わせてくれる 沼からでた顔のない手が 僕を捕まえようとする もう少しで手が届いてしまいそう 部屋…

久住ハル
9日前
75

【詩】風薫る

蝶々が薫風のなか 花咲く絨毯の上を 優雅に舞う あの人が私の姿を 見つけて追いかける 花の匂いが私を抱く 蝶々は私が歩く後ろを追いかける しゃがんで四つ葉のクロー…

久住ハル
10日前
76

【詩】胎の音

母の胎の中で たゆたう夢を見ていた 三輪車に乗って ゆっくりと母の前を行く 先には兄がいて 早く早くと急かしている 父はそんな兄の手を取り そんなに急かせないと…

久住ハル
11日前
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【詩】色とりどりの

どの手紙も優しいものばかり 赤いポストに溜まる手紙は色とりどり 封を切り折られた便箋を開く B5の鉛筆で書かれたもの マジックで書かれたもの クレヨンでかかれた…

久住ハル
12日前
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【詩】見える

三人で歩いていて 私だけが足を止める 大きく息を吸ってそのまま飲み込む 後の二人がどうしたのと 振り返り私を見る 訴えたいのは強い想い 泣いていて欲しくない 心…

久住ハル
13日前
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【詩のようなもの】おわびと訂正

先日の話が↓でございます カードで買った商品がキャンセルになっても カード履歴には購入も返金の記載もなく なんとなく請求金額が減っていて カード会社の対応が不思…

久住ハル
2週間前
64
【詩】無色透明

【詩】無色透明

精一杯言えないものを抱えて生きてきた

モノクロの世界で十分に生きて来た

必死に笑顔を作って君の答えにいつも答えたんだ

皆にだって本当のことなんて言わないで

聞き逃さないように言葉尻に注意を払って

僕の答えが消えそうになったとしても

君が笑えるために僕が消えても

僕がたとえ無色になっても

ただ認めて欲しかったから

それだけのために

自分の色を皆に見せる前に消すんだ

自分を殺しな

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【詩】雨のあと

【詩】雨のあと

傘はいつも使う折り畳み傘でない

突然の雨のビニール傘でもない

家の傘立てにある傘

触れた手と手は

はじめるためのプロローグ

途切れないLineの文字

次の時間までの濃密なキャッチボール

途切れたキャッチボール

嵐のように全身に絶望が走る

あなたの可哀そうが似合う顔

まるで人形のように現れ

魂まで奪おうとする

圧力を感じる違和感

地の果てまで追いかけられる予感

薬が効いて

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【詩】ラリー

【詩】ラリー

土埃をあげて

ラリーはコ・ドライバーの

いうことを信じて

自分の技術を信じて

ハンドルを切る

戦いは技術だけじゃない

タイムを競うのが

ことの本質

迷いはいらないアクセル全開で

急カーブはブレーキでドリフトして

またアクセル全開

目を瞑る時間なんていらない

テレビの中にいる真剣な目つき

研ぎ澄まされた集中力のドライバー

夢は夢のままでいい

勝ち残る前に目の前の現実を知

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【詩】僕が出来ること

【詩】僕が出来ること

きれいな言葉を並べ連ねるよりも

優しそうな文字を降らせるよりも

僕が出来ることなんて大きなことじゃない

胸の中の小さい点のような

心の叫びに少しでも触れて

体中に流れる血液が

一瞬できれいな赤になるような

そんなことが出来たらいい

逃げられない自分を追いかけて

追いかけられて

何を探しているのかわからない時に

地図を見せることが出来るような

そんなことが出来たらいい

本当

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【詩】変わらない日常

【詩】変わらない日常

小さい頃はじいちゃんの

膝に座るのが大好きで

じいちゃんはそんな僕を膝の上に置いて

新聞を読むのが毎日の日課

テレビで野球を見て贔屓のチームが

勝利した時はお小遣いをくれたり

鼻歌を歌って釣り堀に連れて行ってくれたり

自慢じゃないが僕は孫の中で

一番かわいがられたのを自負している

それぐらい僕はじいちゃんと一緒にいた

数年前からじいちゃんの記憶は怪しくなり

姉ちゃんの名前を言

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【詩】太鼓の音

【詩】太鼓の音

春が夏を連れてきて

奪われるのは先走る心

垣根の向こうで聞こえる

太鼓の音

公民館の横を通り過ぎる

おじいさんが子供たちに

太鼓の叩き方を教える

夏に近づいた風は湿り気があっても

まだ肌をさらりとさせる

雨が降った後は新緑の匂いがする

もうこんな季節

緑色の垣根を越える

暦は自分の時計とは違い

ストップウォッチを見るように

足早に進んでいく

明日にはと思いながら

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【詩】サーカス

【詩】サーカス

溶けそうな暑い日に

回るのはメリーゴーランド

ジェットコースターは

歓声を連れて2回転する

船の形をしたバイキング

右へ左へ大きく揺れ

重力に負けそうになる

滅茶苦茶に弾ける笑い声

風船を持って

次の遊戯に向かって走り出す

開幕の合図を告げるスポットライト

サーカスが始まる

妖艶な女性が綱の上で跳ねて見せる

肩幅の広い男性が空中ブランコの間で

鳥のように舞う

綱を持っ

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【詩のようなもの】待ってください

【詩のようなもの】待ってください

夕方のスーパーは一番混む時間

各々がかごをもってフロアに

吸い込まれていく

疲れた中で食品を探す人

楽し気にカートを押して

セールで安くなっている物を

探す人もいる

そんな雑多な時間

私はなんとなくな時間を探しに

スーパーに来た

棚の間を周遊して

目につくものを手に取る

そんな感じ

安くなってるワインをかごに入れ

安くなってる生ハムも入れる

結局とくに必要でないものを

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【詩】Catch The SKY

【詩】Catch The SKY

多くの人が成層圏を超えようと

強い力を溜め込んだ矢を飛ばそうとしても

朽ち果てて存在さえなくなる

都会の夜空はあまりに寂しい

多くの欲望は行き場を失い

山になったゴミ集積場に

形を失いただ漂う

目のない大男が行き場を失った

欲望の空気をまた集めて

更にシュレッダーに入れて

型に入れていくつも並べる

大男たちが笑いながら

型に入ったブロックを並べる

星がきれいな宇宙にまで

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【詩】覚める

【詩】覚める

明日の誕生日

明後日の何でもない日

紙きれの約束が現実になる日

星屑を連れてきた流星

霧の向こうに見える白い肌

霧を潜り抜けても握れない手

効き目のいい薬

中途半端ならいらない粒

飲み込んでわかる効能

地上が無理ならどこへでも行く水中

裸体につく鱗

水中に見える空中

現実から目を背けたい二人

周りにどう思われようとも

構わない地獄絵図

二人で噛み潰す粒の味

苦くても

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【詩】本当にいいたい

【詩】本当にいいたい

月が半分になった時

僕はそのままで

君は使えるものは全て使い

笑わせてくれる

沼からでた顔のない手が

僕を捕まえようとする

もう少しで手が届いてしまいそう

部屋の中に入ってくる手は

僕をどこかに連れて行きそうになる

雨の日は憂鬱を呼ぶ

君が送ってくる言葉は

僕を救う

心を潤す

昨日までは行くべき道を行き

がむしゃらに手を広げ

手に出来そうなハンカチの隅を

追いかけて

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【詩】風薫る

【詩】風薫る

蝶々が薫風のなか
花咲く絨毯の上を
優雅に舞う

あの人が私の姿を
見つけて追いかける

花の匂いが私を抱く

蝶々は私が歩く後ろを追いかける

しゃがんで四つ葉のクローバーを
目を凝らして探す
一つ見つけて私のため
二つ見つけてあなたのため

いつも座る日の当たる
リビングの椅子は
陽の光だけが当たっている

今日はお休み
いなくなったわけではなく
不在にしているだけ

窓を開けて気持ちのいい風

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【詩】胎の音

【詩】胎の音

母の胎の中で

たゆたう夢を見ていた

三輪車に乗って

ゆっくりと母の前を行く

先には兄がいて

早く早くと急かしている

父はそんな兄の手を取り

そんなに急かせないと

声をかける

芝生のきれいな広場は

皆がおもいおもいにくつろいでいる

そんな夢を見た気がする

淡い色をした夢だった

子宮の中で声は聞こえている

そうなのかもしれない

音楽を聴きながら夢を見た

そうだとするなら

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【詩】色とりどりの

【詩】色とりどりの

どの手紙も優しいものばかり

赤いポストに溜まる手紙は色とりどり

封を切り折られた便箋を開く

B5の鉛筆で書かれたもの

マジックで書かれたもの

クレヨンでかかれたもの

どれも優しい言葉

どれも柔らかい言葉

どれも嬉しい言葉

自分の周りには

色とりどりの手紙たち

外に出て水たまりをジャンプして越える

車のいない道路を

全速力で自転車を飛ばす

眩しい光を横目に

怖い顔で見る

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【詩】見える

【詩】見える

三人で歩いていて

私だけが足を止める

大きく息を吸ってそのまま飲み込む

後の二人がどうしたのと

振り返り私を見る

訴えたいのは強い想い

泣いていて欲しくない

心から愛しているのに

抱きしめられない

想いが空中に浮く

手を伸ばすとひんやりと冷たい

伝えたいのは苦しい気持ちじゃない

立ち止まって目を瞑る

肌を通して触れる意識は

痛くもない苦しくもない

一人にならないで

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【詩のようなもの】おわびと訂正

【詩のようなもの】おわびと訂正

先日の話が↓でございます

カードで買った商品がキャンセルになっても

カード履歴には購入も返金の記載もなく

なんとなく請求金額が減っていて

カード会社の対応が不思議みたいなことを

書いたのですが

同じような状況(購入&キャンセル)になった人がたまたまいて

聞いたら同じ状態になったそうです

同じカード会社なので他のカード会社との違いは

わからないのですが

よくあることなのかもです

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