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キャリア支援における「エンパワメント」の必要性

こんにちは。
キャリアコンサルタント佐渡治彦です。

皆さんは、「エンパワメント」と言う言葉はご存じですか?
色々な意味で使用されることがありますが、キャリア支援においては、
クライアントが「力をつけること」を意味します。

パワーが「力」、エンは動詞になるので「力をつける」、メントがついているので名詞で「力をつけること」になります。

ここまでは理解できると思いますが、「力をつけること」とは、キャリア支援では、クライアントにどのような「力をつこること」が、エンパワメントと呼べるのでしょうか?

日本の「社会正義のキャリア支援」研究の第一人者である下村英雄氏(独立行政法人労働政策研究・研修機構【JILPT】統括研究員は、著書「社会正義のキャリア支援」の中で、次のように述べています。

「エンパワメント」ととは、
「自己決定をする力をつけることだと言えるでしょう。
特に、不利な立場にある人や周辺的な立場の人に自己決定の手段によりアクセスできる力が得られるよう支援することです。」

世の中には、自治体、政府等が実施する生活支援はさまざまあります。
生活保護支援、母子生活支援、法テラス、精神的サポート支援などの無料支援等があります。
どの支援もクライアントに取って必要な支援だと思います。
どの分野にも専門家がいて相談に乗ってもらうことが出来ることは、有効だと思います。

しかし、どのクライアントも最終的には生活を自立してしける就職、最近ですと起業、副業などで就業出来ることが目的、目標になります

「自分の将来」で第一なことは、健康でいることはもちろんのこと、経済的に自立していける経済的な基礎を確立することであり、つまりは、仕事を見つけることが最も重要なことです。


下村氏は、更に述べています。
「世の中で困っている人や弱っている人は大勢います。その支援にあたる人もたくさんいます。どの支援も、入り口は様々です。また、支援を受ける人も様々です。
ですが、ゴールは同じで、本人の自立です
そして、その自立の具体的な手段として就職があります。

シングルマザー、ニート、引きこもりの若者、不安定就労の若者、復職を願う専業主婦、療養治療のため一時的に仕事を離れた人の復職等、対象者を問わず、おおよそどのような支援も、最終的には、何らかの形で仕事を得ることが支援の一つです。」

私達、キャリアコンサルタントは、就職の専門家として、そこに至る道筋をつける最後の最後のゴールの支援をする担当者です。

最後の支援者キャリアコンサルタントとして、冒頭の「エンパワメント」をクライアントに身につけてもらい、自立した生活を経済的にも行ってもらえるよう支援するのです。

キャリアコンサルタントは、あらゆる支援の「アンカー」とも言えるでしょう。


現在、私が代表理事を務める一般社団法人カリエーレ・コムサは、令和6年度兵庫労働局「令和6年度 川西市一体的実施事業における委託事業」の主体事業の「若者キャリアサポート川西」を運営しています。

概ね40歳位の若者の就職活動支援です。
兵庫労働局、ハローワーク伊丹、川西市と民間が一体的となって、キャリアコンサルタント、社会保険労務士が就職支援を行っています。

本事業に対しても、支援の「アンカー」として自覚をして、責任と誇りを持ってキャリアコンサルタントにあたっています。



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