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メディバンプロ/ブラシカスタムとメイキング

ペイントアプリ medibang pro(メディバンプロ)で、厚塗り(?)で絵を描くブラシのカスタムと、メイキングです。
※執筆時のバージョン1.0.23に基づいています。
※使用したのは「メディバンペイント」「メディバンペイントプロ」ではなく、「メディバンプロ」です。

メディバンプロが発売される前、βテスト版を試していた時に水彩風やアニメ塗りはサッと描けたのだが、いわゆる厚塗りと呼ばれるような、線を塗り潰しながらブラシの塗りを重ねていく描き方はしっくりくるブラシがなく、描くのを途中でやめてしまっていた。
βテスト版の途中からブラシが追加され、発売後にはしばらく使って慣れたこともあって今ならもうちょっとやれるのではと思い、改めて描き直してみることに。

βテスト版で描き、途中で放棄した絵。
この時は下地をベタで塗っているが、今回は違う描き方をした。

ブラシカスタム

製品版のメディバンプロでブラシをひととおり試し、自分の描き方に合いそうなブラシをいくつかカスタムした。
ブラシ名は呼び名がないと解説しにくいため、適当につけている。

鉛筆カテゴリの「フラッフィーペンシル」からカスタムした筆塗り。
タイプをビットマップ水彩に変更して、色が少し混ざるようにしている。
これをメインに使った、というかほぼこれしか使わなかった。
ペイントカテゴリの「フレッシュアクリル」からカスタムした筆塗り2。
今回ほとんど出番はなかったが、もう少しパラメータを見直してメインで使ってみたい。
パステルカテゴリの「チャコールブロック」からカスタムしたグランジ。
スタンプのように置き、汚しや質感を入れるためのカスタム。
ペイントカテゴリの「アクリルガッシュ」からカスタムしたがさ塗り。
使いやすいが今回は全く使わなかったため、試し塗りで描いた絵も載せておく。
ドライメディア寄りの質感のブラシ。

上記にある通り、鉛筆カテゴリのフラッフィーペンシルをカスタムし、筆塗りと名づけたブラシでほぼ全て作業した。
なお、紛らわしいがフラッフィーペンというブラシがドローイングカテゴリにあり、これはまた別のブラシなので、もし参考にカスタムしようという方はご注意を。

メイキング

ラフの上に筆塗りでざっくりと下絵を描く。あとで下絵の色を混ぜながら塗っていくため、混ざった時に色の幅が出るよう、黒ではなく暗い赤を選んで描いてみた。
いったん、下絵のレイヤーより下にレイヤーを作り、下塗りをする。
塗っていく過程で色が均されていくため、ここで色相の幅が出るよう赤や青の色味を強めにしてまだらに塗る。

下絵レイヤーを複製し、いくつかのブレンドモードで重ねる。
これも統合する前に色の変化をつけておくためだが、仕上がりは想定せずに片っ端からブレンドモードを変えて試しながらやっているので、特に決まったパターンがあるわけではない。
適当なところで背景色レイヤーを非表示にしてから全レイヤー統合する。こうすると透過部分を保って統合できる。

スポイトで色を拾い、色を混ぜたり下絵を潰したりしながら塗っていく。スポイトツールをタップする他、多用するなら設定で長押しでスポイトになるようにしておくのもいい。
色をなじませたいところでは、筆圧を弱めて重ね塗りし、重なった部分からスポイトで取った色を塗る。

思い出したようにここで背景を塗る。
背景は塗りの下にレイヤーを作り、フレッシュアクリルのカスタム、筆塗り2を使った。
はみ出しや輪郭を整えたり、胸や前脚の形、ツノを耳に変更したりは、暗い色で輪郭を描き直し、消しゴムではなく背景の色で塗り潰して修正する。
計画を立てておらず、どのタイミングでどこを進めるかは全く考えずに描き進めるのでここの手順もとくに意味はなく、ふと気になった時に手を入れている。

隙間をちまちまと埋めるように、少しずつ気になったところを描き込んでいく。
飽きてきた頃に目を描き込み、ひとまず塗りは終了。

チャコールブロックからカスタムしたグランジで質感を出す。
塗りの上にレイヤーを作り、暗い色をポンポンとスタンプするように置き、ブレンドモードをオーバーレイにして不透明度を下げた。
また上にレイヤーを作り、グラデーションをかけ、ブレンドをソフトライト、不透明度15に下げて全体に色の変化を足したが、まだどこか物足りない。
さらにレイヤーを作り、今度は明るめの複数の色をグランジで置き、消しゴム(これもグランジ)でほどよく消してからブレンドモードを加算(発光)にして明るさを足す。
下のオーバーレイのレイヤーの不透明度もさらに調整している。

全レイヤー統合し、フィルターのアンシャープマスクをデフォルトの値でかけ、トーンカーブで調整して完成。

描き始めてから1週間ほどで完成しているが、細切れの時間で作業し、全く描かない日もあったので実作業時間はたいして長くない。
それでも、いつまでも描いているとしんどいので、出来が雑でも飽きたらさっさと終わりにしてしまうことにしている。
絵を楽しく描きたいならそんなくらいで大丈夫だと思う。




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