ガチ勢とエンジョイ勢の違い

常々、「自分はエンジョイ勢だ」と主張していますが、ではガチ勢とエンジョイ勢の違いは何でしょうか?

人によって色々考え方はあるでしょうが、私は実力や成績よりも

「他の何かを犠牲にするレベルで、のめり込めるかどうか」

だと思ってます。

その最たる例が仕事や学業でしょう。

生活のため、という理由はありますが、多くの人が仕事のためならば他のことを犠牲にすることは厭わないでしょう。

私も一時期していましたが、単身赴任などいい例で仕事のために「家族と過ごす」ことを犠牲にするなど、ガチ勢でないとできません。


仕事や学業以外の領域で、ガチ勢が行う行為と言えば次のようなことをする人はガチ勢だと言えると思っています。

  • 趣味のために仕事の成果よりも、そのための時間を確保することを優先する

  • 趣味のためにそれがやりやすい仕事に転職する

  • 学校の成績下がっても部活を優先させる

などということをする人は間違いなくガチ勢ですし、そこまでいかなくても

  • その趣味のために他の趣味は一切捨て去る

  • 睡眠時間を削ってまで練習する、ということをよくやる

というようなことをする人もガチ勢と言えるのではないかと思います。

自分が仕事以外はガチ勢だと思っていないのですが、それ以外でガチ勢に最も近づいたのはマラソンだと思っています。

私は数年前、フルマラソンでサブ3(フルマラソンを3時間未満で走る)を達成しました。これはフルマラソンを走る人の上位3%ぐらいのタイムで、多くのランナーはフルマラソンを走るまで至らないことを考えると、ランナーの中では上位1%ぐらいには入っているのではないかと思います。

成績だけ見ると、ガチ勢、と言えるレベルかもしれませんが、私はこのタイムを出した時、ギリギリ他のこと(仕事とかテニスなどの他の趣味とか)を犠牲にしないレベルで達成できました。

同時に、これ以上タイムを伸ばそうと考えたら、それらの何かを犠牲にするレベルでトレーニングしないとこれ以上は伸ばせないな、とも思いましたし、自分にはそれはできないな、とも思いました。

その意味で、私はマラソンでもやはりエンジョイ勢の域を出ていないと思います。


なぜそう思うか、というとどんな領域においても突き抜けて行く人はそのレベルでのコミットをしているからです。

何かを犠牲にしたからといって突き抜けられるとは限りませんが、突き抜けた人はほぼ何かを犠牲にするレベルでの努力をしています。

マラソンでもそうでした、自分より上のレベルでやっている人は

  • 仕事がどんなに遅くなろうとトレーニングはする

  • むしろトレーニングのために仕事を無理やり切り上げる

  • 休みの日は毎週のように練習会などに参加している

  • 平気で遠くまで大会に遠征する

  • 走る、以外にも筋トレなどのトレーニングを行う

などというのを普通にやっていました、自分は仕事で疲れたら走るのサボるし、休みの日はテニスとかもしたいし、子供と遊びたいし、金と時間かけてまで遠くの大会になんて行きたくないし、筋トレなんてしたくないし。

私は多趣味ではあるのでいろんな領域を見てきましたが、どんな領域でも同じであったと思っています。

エンジョイ勢であることが悪いかというとそんなことはありません。
多くの人が仕事や学業で苦しむように、ガチ勢になるといろんなことで苦しみます。

  • 成績や実力が伸びなくて苦悩する

  • 他人と比較して妬み、嫉妬、劣等感を持つようになる

  • 時間やお金の投資負担が大きくなる

  • 前回の投稿に書いたように、これらに苦しんだり投資回収をしようと思う結果、不正に手を染める

そして多くの人は仕事や学業でガチ勢なのですから、それ以外のことでガチ勢になる必要すらないと思います。

何かにのめり込むことができるのは素晴らしいことだと思いますが、そこまでできないことを恥じる必要もないし、楽しめればそれでいい、という話です。


ちなみに私はポケカは絶対にガチ勢にはなれません。
なぜかというとやはり運要素が切っても切り離せず、
運要素が大きいものに対して何かを犠牲にするレベルでのめり込むと、前述したようなガチ勢ゆえの苦しみ、というのが運が影響しにくいものに比べて圧倒的に大きくなると考えているからです。

なのでポケカガチ勢は本当にすごいと思うと共に、こいつらマゾだろ、とも思い尊敬しています。

やはりエンジョイ勢ぐらいがちょうどいいですし、その範囲で最大限の努力をするのがいいと思っています。


追記
ではなぜガチ勢になるかというと、ガチ勢になると苦しいことの比率が圧倒的に増えるが、その分楽しいことの大きさも増えるからだと思っています。
私も仕事は9割はつまらんことやムカつくことですが、残り1割の楽しいことや達成感のためにやっています。

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