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《絵本レビュー》たべて うんこして ねる

ここ2週間くらい前から長女(9)には〝うんちチェックシート〟を記入してもらってますっ!

小学校で、トイレのタイミングを逃したりしてサイクルが崩れたんですよ。
一応病院へ行くと、整腸剤(ビオフェルミン)と漢方(五苓散)を処方されましてね。

そしたら、みるみるうちにリズムが整ってきて。子供って効果がでるの早くないですかっ。ヨカッタヨカッタ。

そんな本日は、食と人にまつわる話【 たべてうんこしてねる 】の絵本レビューをしたいと思います。パチパチパチ。

〔作・絵〕はらぺこめがね
〔発行所〕岩崎書店
〔初版〕2023年3月

《ストーリーについて》

2人の兄妹が、毎日食べてウンコして寝るというを暮らしています。

当たり前だけど、とっても大事な事。
家で、食べてウンコして寝る。
学校で、食べてウンコして寝る。

そんなある日、引っ越すことになりました。涙ながらに、車中でおにぎりを食べる2人。

食と人をテーマに創作活動を続ける夫婦ユニットはらぺこめがねが描いた、兄妹の成長を通して生きぬくこととは何か?ということを問われているような物語です。

《10コの視点》

【キャラクター】
・兄妹(主役)
・兄妹の親
・学校の仲間

【舞台】
・家
・学校

【構成】
お兄ちゃんが、毎日食べてウンコして寝る

妹が生まれ、毎日食べてウンコして寝る

飼ってるネコも金魚も、学校の友達も、毎日食べてウンコして寝る

姉妹は引越することになって悲しくても、毎日食べてウンコして寝る

次の朝、太陽さんさんの中、当たり前のようにして朝食をとる

【文】
本文の9割が〝たべて うんこして ねる〟というシンプルな言葉のループで構成されている。
シンプルな言葉だけに、いろんな状況や環境が変わっても、〝たべて うんこして ねる〟ことの大切さが言葉にのって響く。

【絵】
2人の兄妹のスクスクと成長する絵に、自分の娘を重ねる。生活に密着したリアルな絵や小物、その時の雰囲気も丁寧に、そして大胆に描かれている。

【イチオシ】
当たり前のように、お腹が空くこと・大便がでること・夜ぐっすり眠れることの大切さをページをめくるたびに考えさせられた。

【ハッピーエンド】
引越しの次の朝も、当たり前のように朝ごはんを食べてるんだとしてハッピーエンド。

【表表紙・裏表紙】
表表紙に、食卓を彩るお皿に乗ったハンバーグとブロッコリー、にんじん、ポテトが描かれていて、とっても美味しそうなんだこれがっ。

【見返し】
姉妹が住んでいるであろう町の夜景が描かれている。いろんな人が住んでいる家の明かりがキラキラしている。

【題字の文字】
フリーハンドな書体。
〝たべて
 うんこして
    ねる〟
こういう風に、改行されてレイアウトされてる。一つ一つの言葉を印象づけられる。

《読み聞かせをしてみて》

『おいしそうだなぁ ハンバーグたべたいなぁ(7)』

『いろが きれいだよねぇ〜 なんで とおくからみたら ほんものに みえるの?(9)』

『いやぁ、ほんとっ!リアルな絵だよね。あぁ〜お腹空いてきたね(母)』

読み聞かせをしながら、ページを巡りながら本文の〝食べて→ウンコして→寝る〟とひたすら繰り返されるのですが、なんだかそのリズムが心地よくもあり、わたしゃ考えさせられましたよ。

《おしまいの言葉》

2021年、持病の悪化でわたくし入院してたもんで。そこで当たり前にできていたことが難しいことを初体験したんです。

んまぁ、ざっとあげると、
×歯ブラシが重く感じる
×ご飯を食べたいと思わない
×薬の副作用で寝れない
×お風呂の後ドッとつかれる

生活の中で何なく出来ていたことが、すごく難しくて、でも本能の中で戻ろうとしてたんでしょうね。

ほんと、無理やり頑張って入院生活してましたね。ラジオ体操もYouTubeで0.5倍速までおとしてでも、やってました(笑)どぉーもカメです。

なんか、実感したんですよね。当たり前だと思っていた生活って、生きぬく為にメチャクチャ大事やんって。

当たり前を失ったからこそ、当たり前の尊さを知ったんです。
ほんっと、生きてるって凄いんだなぁって。

なもんで、生きてる限り、みなさんも凄いし、わたしも凄いんです。
ドヤりましょ?

ゴールデンウイーク真っ只中!
さぁ、今日も食べてウンコして寝よう!!!



☆彡生きぬくコボシより 

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