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パッケージ/化粧箱の役割に何を求めるか?

商品を包むパッケージ/化粧箱は、現代ではなくてはならないものです。
昔なら、八百屋さんで売ってるキャベツやきゅうりなどは、新聞紙にくるんでくれたものです。
しかし、今やスーパーで売っているキャベツなど野菜に限らず殆どすべてのものが、何らかの形でパッケージングされています。

パッケージの機能的価値は「包む」「保護する」「運ぶ」ですが、情緒(感情)的価値としては「ブランド価値を伝える」「ブランドと顧客をつなぐ」「ブランドにとっての重要な顧客接点」というコミュニケーションです。

パッケージの形状や構造、防水機能など、誰がみてもすぐにわかるものではありません。目に見えるものではないので、人によって捉え方や考え方がかなり違ってきます。
そこが、パッケージの「役割」として中々難しいところです。

機能(スペック)が物理的なことなので、単純に数値化(特に価格)出来ます。誰がみても、このパッケージは高価とか、安く作れるがはっきりとわかるのです。

しかし、この役割がブランドにとってのコミュニケーションとなると、人によってそれを意識できるか?価値を感じるか?は、千差万別です。
そこには関心がない人もいるでしょうし、機能よりもはるかに重要と考える人もいるでしょう。

パッケージ/化粧箱の役割に何を求めるかで、これらは大きく変わってきます。パッケージは、商品(ブランド)と顧客/消費者の大切な接点です。

店頭でもそうですが最近はネット通販が多くなったことで、パッケージが顧客/消費者との最初の接点になることが多くなりました。

ブランドにとって、パッケージがコミュニケーションの役割を担う所以です。パッケージデザイン/パッケージの印象が、ブランドの第一印象につながるのです。

そう考えると、パッケージを「ぱっと見カッコよく」「高級感を〜」みたいに安易に作ってしまうのととても危険です。その印象が、ブランドイメージになってしまうからです。

ブランド・コンセプトを伝えることなど、大切な顧客接点としての役割を考えて、パッケージデザイン&製作することが重要になってきます。

パッケージ/化粧箱の役割を、今一度真剣に考えてみてください。
包装資材としての機能とは、違った景色が見えてきます。

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