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夜長月

わたしは
わたしに
あきてきたので

切り口を変えてみる
ゆっくりと
月明かりにあて
風にあて

夜に炙りだされてくる
あたらしくもあり
さもしくもある影

いてもたっても
いられなくなり

急いで背骨を
駆け上がる


和風月名の詩

長月(9月)

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