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コーチングのクライアント体験から湧き出す泉


「みどりんはクライアント力が高いよね」

そんな言葉をあちらこちらでいただくようになった。

クライアント力ってなんだろ??
まだまだよくわからないけれど、雲を掴むようなその感覚から、自身の2人の継続コーチとの間で起きたクライアント体験を振り返ってみようと思う。



コーチを目指すなかでクライアントの気持ちを知るために継続セッションをしてみたいと思っている方、どんなコーチがいいのかな?どうやって選ぶのかな?と迷っている方に、あくまでひとつの体験例として届いたら嬉しいなと思っている。


そして一例としてのクライアント体験談が、コーチングの可能性を感じたり、スキルなど関係なく自分自身を信じる力を掴む一助になれたとしたら、これほど嬉しいことはないと思って、書いています。



case1 まーさん

〈対価を支払うことの意味、覚悟、クライアントの本気度の変化、イメージの可能性〉

まーさんとはSNSで知り合い、日々の関わりやまーさんの発信を通して長い時間をかけて信頼関係を構築していた。

私生活において何度も手を替え品を替え課題として立ち現れ、その度に押しやって見えなくしてきたヤツが膨れ上がりどうにもならなくなった時、コーチだからではなくまーさんだったから、たまたまコーチングというものを持っていたまーさんだから頼りたいという気持ちでファーストコーチをお願いした。


初めてのコーチング体験にして、わたしにとっては決して安くない金額を支払う。3回の継続。コーチングの価値もわからないけれど、この人になんとか頼りたい、助けてほしい、どうしても自分を変えたいという気持ちだった。

そしてお金を払うことによって、わたしの中に覚悟のようなものが確かに生まれた。なりたい自分のために支払うお金。コーチにおんぶに抱っこではいけない。自分の足で歩まなければと。コーチとクライアント、半分ずつ責任を負う。そんなことも関わりの中でまーさんに教えてもらった。

テーマは毎回その時に思い浮かんだことを話していた。全然関係ないようなイメージでも最後は本質に繋がっていく体験を何度もするようになっていった。

セッション以外の時間も気づいたこと感じたことをまーさんにLINEで投げた。申し訳なさもあったが、テキストでのやり取りはまーさんのリソースらしかった。
徐々に、なんでも声に出していいんだと思えるようになってくる。今思えばこれも一つの自己受容だったように思う。
言葉にすることで気づきの速度が格段に上がっていった。

具体的な小さなチャレンジをコーチと共に決めたが、やっていく中で根本はここではないのかも、とうっすら気づき始める。しっくりこないチャレンジも、これは違ったのだなという気づきにつながっていた。

イメージの世界から、具体的な数字を使って現実世界につなげていく感覚もあった。

「起きている時間を100としたら、今心から笑えてるのは何%?」

そのとき0.5と答えたパーセンテージは、いま確実に増えていると体感できている。

「人生を小説だとしたら、今第何章くらい?本のタイトルは?各章に名前をつけてみよう。」

ひと月ずつここから半年先までタイトルをつける。不思議とそのタイトルに引っ張られながらその通りに過ごした感覚があった。
恥ずかしながら公開して、後出しの答え合わせをしてみる。

1章:足元の花→12月、今の自分の状態に気づく

2章:育み→1月、徐々に自分を受け入れる

3章:増幅→2月、肩の荷がおり笑顔が少し増える

4章:旅立ち・別れ→3月、やや環境が変化、自分を引き留めている何かを手放す

5章:助走→4月、腹を決めコーチングに飛び込む準備をする

6章:太陽を目指して→5月、アカデミー申し込み


こんなタイトルをつけていたんだな、、
振り返って今思うことは、その場その時のセッションで必ずしも何か変化するとは限らないということ。ぼやっともやっとしたまま終わることもある。ただ全ての時間に気づきがあり、未来の自分に確実につながっていた。
セッション中だけが人生ではない。それ以外の時間で如何に気付きを得ていくか。
この継続セッションでの時間は、日々を積み重ね今の学びや変容へと確実につながっていたと断言できる。

そしていまもまーさんは伴走を続けてくれている。仲間のような父のような、友人のような存在となった。


case2 かのこのさん

〈心理的安全という名の高い壁、体感覚を伴う腹落ち、自己受容、鎧を下ろす〉

出会いは、かのこのさんからのDMだった。
相互フォローではあったけれどほぼ関わりはなく、なぜわたしに声をかけてくれたんだろう、と感じていた。

(かのこのさんに伺ってみたところ、わたしに「コーチングが必要そうな、物事の真髄を捉える力がある人だと感じていたが、抜けきれない何かがあるような気もしていた。でも自分のリソースに自覚的になり生かしたら、いい方向に向かえる、その力をもっている方だろうなぁって、感じたから。」とのことでした。最初から信じてもらっていたんだなということを、今しみじみと感じています。改めてありがとうございます。)


その当時、まーさんとの継続コーチングをちょうど終えるころで、コーチングに対する興味や自身の変化に関心がある時だった。なにかご縁めいたものを感じつつも、関わりのない方だったこともあり戸惑っていた。

心理的安全を最重要視している自分には、突然の申し出は有難いながらも不安が大きかった。
お話を伺い、その不安も率直にお伝えしたところ、コーチングセッションではなくまず雑談の時間を取ってくださった。
その時間があったからこそ継続セッションに踏み切ることができたと感じている。

最初はワークを中心に、自身の強みややりたいことの探求などを通してどんどん緊張感がほぐれていく感じがした。
セッションでは、わたしが無意識に目を向けていなかった心の奥にも目を向けてくれ、時には逃さないように捕まえてくれる強さがあるコーチだった。
知に前のめりで、豊富な知識があることで適切にクライアントのわたしに必要な具体的なアドバイスを提示してくれた。

かのこのさんとも日々のLINEのやり取りを通して、どんなことでも受容しさらにアドバイスをくださる姿を観て、母のように深く大きく温かい心を持った頼れる方だなと感じるようになり安心感が徐々に増していった。

もっとも印象的だったのは、私生活での小さなきっかけから、自分の中で見たくないもの、今まで蓋をしてきた気持ちが思いがけず溢れてしまった時に、完全に感情を味わいきるための時間を作り関わってくれたことだ。大人になってから、人前であんなに泣いたことはないように思う。

完全にコーチへの壁を取っ払うまでに時間を要したが、そのパートナーシップ構築までの積み重ねがあったからこそ大きな気持ちが溢れたようにも感じている。

あのセッションを経て、しばらく噛み締める時間を過ごしたのちに初めて、"自分を受け入れる"という感覚が完全に腹落ちした。
そのときの力の抜けようは今でも鮮明に覚えている。とても軽くなった。
わたしにとって1番の大きな変化は、自己受容の感覚がわかるようになったことだった。

コーチの前で泣きながら気持ちを吐露した経験があることで、もしいつかわたしの目の前にいる人がそのような状態を出してくれた時、きっとわたしなりに向き合うことができると、漠然と思えた。


母のような強さ、大きさ、優しさを兼ね備え全力でぶつかってくれたかのこのさんとも、今は仲間のような、同志のようなそんな関係を築けているとわたしは感じている。




振り返って、いま

ここまで振り返ってみると、クライアント体験は大きなリソースだと感じています。自分で体感しているからこそ価値を信じて提供できる、と。
自身の変容をもって、関わってくれた方々の価値も証明することができるとも信じています。


わたしの場合、自分に合うコーチを見つけるために奔走したという経験はいまのところはありません。
ただ、ご縁と直感を大切にして自分でした選択に責任を持ちたいと思いました。

わたしにとってのパートナーシップとは、この人だと決めた自分の直感を信じ、その上に関係を積み重ねていく感覚です。

自身の特徴として、パートナーシップを築きさえすればその後の自己開示に抵抗がゼロなこと、問いを貰えばどこまでも深く泉に潜って探求できること、そのぶん心理的安全を完全に確認するまでは異常に疑り深いことなどがあります。

2人のコーチとのパートナーシップの築き方は違っていましたが、それぞれで良い化学反応が起きていたと、振り返ってみて思います。

気づいたときには父と母のような(歳はそんなに変わりませんが)包容力のあるふたりに伴走してもらっていたんだなとしみじみしています。親や家族以外にこんなにも自分を信じて見守って時にお尻を叩いてくれる人がいるんだなと。

・自分のタイプを知ること
・自分の決断を信じること
・直感を磨いて飛び込んでみること

わたしの場合はこれらの要素でしたが、わたしとは全然違うわ〜って方は、真逆の方向からアプローチしてみたり、もし何らかの参考になればとても嬉しいです。


今日もまた、深く泉に潜っていこう。



ここまで読んでくださり、ありがとうございました。具体的な試練ももしよければ読んでいただけるととっても力になります。

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