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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~「痩せたい」と「食べたい」のその先へ~196


近くのコンビニでペットボトルのお茶を買って、公園に向かった。

「はぁ~疲れた」

ベンチに座って、やっと一息つくことが出来た。

公園では、無邪気に走り回る幼い子ども達や家族連れ、犬の散歩をしている人たちがそれぞれの自由な時間を過ごしていた。

とりあえずお茶を一口飲んでからおかかのおにぎりを食べることにした。

「いただきま~す」

一口食べてみる。微かなお米の甘さとうっすらと振られている塩のしょっぱさが絶妙に絡み合っている。私のおばあちゃんがおにぎりを握ってくれた記憶はないけれど、どこか懐かしい『おばあちゃんの味』という言葉がしっくりくるような味わいだ。

もう一口食べ進めると、お目当てのおかかに辿り着いた。甘辛い醤油で味付けされた鰹節に、胡麻や刻み昆布が混ぜられている。こんな味付けのおにぎりは食べたことはないけれど、やっぱりどこか懐かしい味がした。

「あぁ~おいしい。頑張ってお店を探した甲斐があった」


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