グループ展『hometown展』にて、地元・須坂の写真を出展

2024年4月29日 22:05

2024年4月27日〜29日までHuBaseで開催されたグループ展『hometown展』に参加しました。出展者の生まれ育った街をテーマにした写真展です。

出展写真

地元、長野県須坂市で撮影した2枚を出しました。

『ありがとう、喫茶ニュースコー。』

かつて須坂市（長野県）の中心地だった複合ビル「須坂ショッピングセンター・パルム」。シャッター街と化したアーケードに、昭和喫茶「ニュースコー」の灯りは今なお点いています。

同窓生のパートナーと、何年も、毎月のように通い、ナポリタンやチョコレートパフェを食べるのが何よりの楽しみ。

―2024年2月29日の朝刊、ビル閉鎖のニュース。我が家に激震走る―

いつか来るだろうと思っていたそのときが、来てしまいました。
「ありがとう」を噛み締めながら、その日まで通い続けます。

キャプションより

1枚目は、行きつけの喫茶店「ニュースコー」にて、テーブルに置かれた直後のチョコレートパフェを撮った写真。パフェを撮ることに気を取られていて、あとで見たらパートナーが気合を入れて食べる準備をしていた瞬間でした。ボケてるので表情ははっきり見えないけど、嬉しそうなことは見て取れます。髪を結う姿とパフェグラスの形が相似なのもクスッとしました。チョコレートパフェがモノクロにぴったりで、クリームのところにピントあって美味しそうなのと、テーブルに置かれたフォークとか、背景のライトとか、昭和感が気に入っている写真です。

2枚目は、ビル閉鎖のニュースを知った直後にニュースコーへ訪れたときの一枚。いつも通りのシャッター街ではありますが、今日もニュースコーは淡々と営業しているなと、寂しさと、ほっとしたのと、複雑な気持ちだったことを覚えています。前を歩いていた老夫婦は、旦那さんがさっさと自分のペースで歩いてしまってるのも昭和っぽい。そして、ニュースコーに立ち寄るんじゃないんだな…苦笑、という瞬間です。

閉鎖が決まった直後のグループ展だったので、しっかりと想いを込めることができました。展示のほかの方の作品も、さまざまな「hometown」のストーリーがありました。それぞれの物語を話し合う時間となって、ノスタルジックな気分になった展示でした。

ビル閉鎖まであと数ヶ月、その日までしっかり通い続けたいと思います。