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自社の広報活動と、その原体験

昨日、JBNの稲田さんと打ち合わせの中で広報の話になりました。エルの広報活動についてnote書いてくださって、ありがとうございます!

さて、僕はデザイナーとして25年やっていますが、根っこの部分では、デザインより関心が高いのが広報活動です。

広報活動の原体験

今の仕事に直結する原体験があります。小学生のころ「自主学習帳新聞」という新聞を、誰に頼まれたわけでもなく勝手に作り、配っていました。
内容は、クラスで毎日取り組んでいた自主学習に関して記事を書くことで、それ以外にもクラスメートにインタビューしたり、ついでに自分の趣味だった4コマ漫画や、自作のクロスワードパズルをぶちこむといった内容で、50号くらい続けました。

小さい画像しかなくスミマセン

「新聞を書く目的」なんていう戦略的なものはたぶんあまり意識してなくて、ただやりたいからやっていたくらいの気持ちだったし、クラスのみんなが楽しんでくれればそれでいい、と思っていました。
ただ、いま振り返ると、その新聞を他のクラスの人が興味を持って見てくれたり(認知と、新しい関係の構築)、「あいつはそういうのが得意だ」というポジションを獲得したことで、立候補したわけでもないのに中学は新聞委員長、高校は卒業アルバム制作委員長を任されたりと、その後の土台となる体験をすることができました。

この活動を広報活動と捉えると、これらの成果があったといえそうです。

  • クラスの活動を発信し、クラス内で周知させる

  • クラス内でコミュニケーションが生まれる

  • クラス内に情報を還元し、自主学習を推進する

  • 担任に生徒のことを知ってもらう

  • みんなから感想をもらうことで次回に活かす

  • 他のクラスへの認知・関心

  • 自己ブランディング

これは、今やってる自社の広報活動と共通することが多いなと思います。


自社の広報活動について

エルは今年で創業47年目です。もともと印刷会社や代理店案件を中心に、ほとんどが下請け案件だったので特に営業をする必要はありませんでした。しかし、Web制作を事業に加えたことで、「Webやってるんだから、Webからを仕事取りたい!」と思う気持ちが強くなり、広報活動を重視するようになりました。
Web事業部専用のサイトを立ち上げ、ブログを5500本書いたり、Webマンガを描いたりと、仕事以外でも数万時間費やしました。そうそう、実は社外だけでなく社内へも相当意識しました。20人いる社員で唯一Webをやっていた僕にとって、社内への周知と理解を得られなければスケールしていかないと思ったからです。理解ある当時の経営者・メンバーがいたおかげで継続することができ、結果、会社の体質自体もドラスティックに変革しました。

かつて下請け率100%だったのが、いまでは取引先の95%は、Webでの情報発信がきっかけといっていいと思います。

自主学習帳新聞で触れたものに加えるとすれば、

  • 自社の等身大の「らしさ」を多方面から伝える

  • 新しい関係性の構築

  • 企業ブランド、営業、採用への寄与

  • これらを中長期的に継続し、効果を持続させる

といったことが言えるかもしれません。そんなことを考えながら、日々過ごしています。また、今年からライターが加入したことで、広報活動が加速できています。

さいごに

僕は学生時代に広報学を専攻していたのですが、デザインの道を見つける前は企業の広報担当になるのが第一志望でした。デザイン活かしながら広報できるなんてラッキーじゃないか。と今さらながら思います。


デザインスタジオ・エルの広報活動のプラットフォームは、note社内プロジェクトです。よろしければご覧ください。


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