マガジンのカバー画像

日記

85
日々のこと
運営しているクリエイター

#デザイン

クリエイターの絶望と希望

日々感じる、クリエイターとしての絶望と希望についての小話をいくつか。 ある日のデザイン、絶望と希望のようす①10:00 うん!(こんなもんかな) ②10:30 う…ん?? ③12:00 うぬぬぬぅぅぅ… ④14:00 はぁぁぁ… ⑤17:00 ぉぉぉおお! ⑥09:00 ぉぉぉおお! or はぁぁぁ… <解説> ①で止まっていてはだめ ②違和感や物足りなさに気づく ③打開策を必死に考える ④手を入れるも、うまくいかない(絶望)  〜この時間が辛い〜 ⑤光差す(希望) ⑥一

デザインチェックは、「何度もプリントせよ」

若いころ先輩によく言われたこと。 「デザインチェックするときは、とにかく何度もプリントせよ」 画面で見てるといい感じなのに、印刷するとショボく見えるのがとにかく悲しく、自分にガッカリして落ち込んだこと、数知れずありました。 紙になったときの完成形をイメージしきれていないからなのでしょう。サイズ感が身についていなかったり、色の特性の理解不足だったり。 紙に出して気づく違和感。文字の1pt、余白の1mmも、実際プリントしてみて違いがわかりますよね。そう、客観視が大事。 「な

クライアントの商品を買って、体験して、ファンになる

デザインスタジオ・エルは100%受託のデザイン会社で、とりわけBtoCの仕事が多いです。ですからお取引が始まる際には、ビジネスパートナーとしてだけではなく、いち消費者として接することもできますし、意識しています。クライアントの商品やサービスを自分で買ったり体験したりして、結果自分自身がファンになっていく過程を味わえるところが、デザインの仕事の面白いところのひとつではないでしょうか。 ここ数年の実績をざっと見るだけでも、例えば「食品・飲料」だと、日本酒、ビール、ワイン、シード

ことばがデザインを後押しする

最近、「ディレクター ✕ ライター ✕ デザイナー」で企画・デザインを考えていく組み合わせに手応えを感じています。ことばで表現できるライターが入ることで、デザインする前に軸となることばと拠り所が出現して、方向性がより明瞭になります。ことばがデザインを後押しし、デザインがことばに立ち戻らせる。そんなことを実感しています。 エルが求めているライターのおもな領域は、クライアントのビジネスに貢献するための戦略を考える「プランニング」、方向性を決め、全員が同じ目線に立つための「コンセ

社名の由来と、ロゴデザイン

本日のお題は「#名前の由来」。うむ…。社名の由来について書いてみようと思います。もともとの表記はDESIGN STUDIO ELLEでした。フランス語で「彼女」という意味。1976年創業時、創業社長が某仏誌が好きでつけたと聞いています。が、その後大人の事情で使えなくな…(以下略) すみません、話が終わってしまったので、ロゴについて書いてみようと思います。。 初代ロゴについてこちらが初代ロゴです。創業当時から使われていたと思うので、1976年産でしょう。 僕は、地元・長野で

2021年を「好き」で振り返る

2021年を振り返ろうと思ったのですが、ポジティブに終えたいなぁと思って、「好き」というフレーズが含まれたツイートをかき集めてみたらすごくハッピーな気持ちになれました。 デザイン・仕事・働き方編 猫編 プライベート編 TV・映画・マンガ編 音楽編今年も楽しく情報発信ができました。 2022年もたくさんの「好き」が出てくるといいなぁと思います! ハラヒロシのTwitter https://twitter.com/harahiroshi

地元で「タイポさんぽ」

街中の看板やロゴを見るのが好きです。デジタルフォントの時代を生きているからこそ、古めかしい市井の文字が新しく感じることもあります。 「タイポさんぽ」は、著者であるグラフィックデザイナー・藤本健太郎さんが自ら散歩中に出あったタイポグラフィとの出会いを厳選されたというもの。単に収集するだけでなく、そのタイポに対する観察や文章がしっかりと添えられていて、まさにデザイナーの愛情を感じることができる一冊です。長野の看板もいくつかありました。 自分もこれに感化されてたまに看板を写真に

「今すぐ」「熱意」「量」は武器になる

デザインスタジオ・エル代表のハラヒロシです。今回は自分の就職活動にまつわるエピソードです。 デザイン系学校行ってないぼくの、デザイン会社就職活動作戦 ぼくがデザイナーを志すようになったのは大学3年のときでした。デザインの勉強をしたこともなく、業界のこともほとんど無知で、そんな世界に挑むなんて無謀では…?と思いながら、それでも潜り込まなければ始まらないと、どんな形でもまずは身を置くことを第一目標に、行動を開始しました。 コンプレックスを抱えつつも、当時のぼくはやる気には満ち

44期目の会社で、44歳の私が、4代目社長になった話

はじめに客先での自社紹介で「創業40年以上のデザイン会社(Web制作で20年以上)です」と切り出すと、十中八九驚かれます。歴史があるってすごい…と。デザインスタジオ・エルに新卒で入って22年経った今年、代表取締役に就任しました。44期目・44歳・4代目という運命的な歩幅感。歴史ある会社を承継することについては身が引き締まる思いです。 ヒラの取締役になったのが13年前。まさか自分に声がかかるとは思ってもみませんでした。少し前までは「独立もいいかなぁ」なんて選択肢もあったわけで