別居親Sの体験した「試行面会」

試行的面会(試行面会)
試行的面会は裁判所内の1室で私と娘が30分ほど会ってその様子を裁判所の調査官が見て親子の関係を判断すると言うもの。
何の問題もない親子で3歳の幼児と半年も会っていない父親の関係を赤の他人の調査官がたった30分で何を判断するのか全く理解ができない。
その上、試行的面会で使用される部屋は6畳ほどの殺風景な部屋におもちゃが置いてあるが、一面が大きなマジックミラーとなっている部屋で、そのマジックミラー奥の部屋から 双方の弁護士と妻ともう1名の調査官が私と娘の様子を監視すると言うもの。
私と娘は監視されながら録画と録音までされる まさに扱いは犯罪者の取り調べと同じ。
こんなことが日本の裁判所では当たり前のように行われていてこれを親子の人権侵害と全く考えないのが日本の裁判所の異常さと思う。

試行面会事前に調査官から色々説明、禁止事項(録音、録画、写真撮影禁止、飲食禁止など)を告げられる。
娘に手紙を渡したいというと、元妻に確認の上OKが出た。
又、子供の前では絶対に泣かない様アドバイスを受けた。嬉し泣きでも幼い子供は分からず戸惑うから。この件は、事前に他の当事者から聞いていたので、納得した。

試行面会が始まってすぐに嬉しさで娘を抱き寄せた所、泣き出したので一旦退室を命ぜられ中断する。
終わった…と落ち込んでいたところに調査官が娘が落ち着いたからと再開するとの連絡と、落ち着いて子供の様子をみながら接する様にとアドバイスをいただく。試行面会は調査官の尽力もあり、再開後最初はオドオドしていた娘も調査官の促しで最初はオドオドしていた娘も調査官の促しで徐々に私に近づき、遊ぶ様になり、30分後の別れ際には「パ パ!またね!」と言ってくれる様になった。
私は別れた後涙が止まらなかった。
面会中は子どもが驚くから絶対泣くなと調査官に言われていたので、必死に堪えていたのが、一気に溢れ出たから。
調査官からは私が泣かない様努力して笑顔で接している事が分かっていて、評価してくれた。

試行面会後、私の弁護士からは、マジックミラー越しでみていた元妻と、相手弁護士が、最初に娘が泣いた時に喜んで笑っていたが、再開後に良い関係になったので、悔しそうにしていたと教えてもらう。
後日報告書が提出されたが思いのほか良い内容であり娘が幼いことを配慮しながらも、 短い時間でも頻繁な面会が 子供にとって良いので、早期に面会交流を実施した方が良いと書かれていた。ただ妻の拒否感があまり にも強いと言うことも書かれていた。
妻側にも配慮した内容だが、そもそも試行面会は私と娘との様子の調査であり、元妻の拒否感は関係ないと思われるが、こういう書き方が調査官には求められているという良い証拠だと思う。
私の担当調査官は珍しく良い方だった様で、私と娘の関係を良くしようと試行面会中もアドバイスや、娘への促し、その他尽力してくれました。

調査官調査報告書は最後の調査官の意見が一番重要(裁判官が重視するところ)で、そこに短い時間でも頻繁な面会が 子供にとって良いので、早期に面会交流を実施した方が良いと書いてくれた事はその当時の当事者間では奇跡に近いと言われました。

ちなみに他の当事者の例(同じ名古屋家裁、調査官は男性)では、試行面会中に子供にせがまれて、抱き上げ高い高いをしたところ、報告書では「子供を抱き上げ振り回した」と書かれていました。

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