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本音を言えない女の子はこうしてつくられる〜私たち親ができること〜


女性が“察して欲しい”って状況ありますよね?

男性からしたら「言葉にしなきゃわからない」
という反論は全くその通り、異論はありません。

本心が見えない状態で、
何が正解かヤキモキしている男性を見ていると
気の毒にすら思えます。


女性だって相手に思いや考えが伝わらないと、 
状況が良くならないことなんて百も承知です。

それでも、思っていることを口に出せない
苦しさに耐えて本音を飲み込んでいるんです。

それは、なんのために?


なぜ多くの女性が察してもらうことを選び、  
本心を隠すのか


今まであなたは考えたことはありますか?


「本音を言えない」「察して欲しい」
というコミュニケーションのとりかたには女性が多い
ことから、私は日本の男尊女卑文化が影響していると思っています。



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日本社会では『多数派が正義』です。

大多数の考えに従えない少数派は
置いてけぼりどころか、存在価値も認めてもらえないような排他的な考えが強くあります。


大多数に所属することで優位となり、
自分が正しいと思い込んでしまうんです。

これにより、自分自身が強い存在と錯覚してしまい、
優越感に繋がっていきます。

自分を価値のある人間だと感じたいために、
異端な人を見つけては少数派を作り出し、
自分を大多数に所属させる。

この状況、日常生活で見覚えがありませんか。


わかりやすい例でいえば、
“デブ”や“キモい”、“ダサい”と
人の容姿を馬鹿にして自分を優位にするイジメです。


イジメを受けた人は、            
その理由が少数派という理不尽にも関わらず、
その状況から逃れられません。


はじめのうちは反論したとしても、
大多数には勝てません。

やがて報復に負けて声をあげなくなり、
ついに少数派である自分が悪いと錯覚して
受け入れてしまいます。

恐ろしいのは、いじめてる側の人間が
相手に非(少数派)があるからだ
と自分を正当化すること。

周りの人間も
大多数にそぐわない方(少数派)に
いじめられる原因があると
大多数の正義を疑いません。

では、こういった状況が日本の一般家庭で、
日常的に女性に行われているとしたら
信じられますか?


今までの日本では女性が男性家系の家に入り、
男性が社会で仕事をするという“理想の家庭像”が
ありました。

嫁はこうするもの・こうあるべき
母親はこうしないといけない


それ以外は許されないんです。


小さな家族の中ではその動きは顕著です
特に田舎では色濃く残っていて

結婚したら
・嫁は夫側の家に全て合わせないといけない
・嫁は今までの家族の縁を切る
・仕事をするなら家事を疎かにしてはならない
・早く子どもをつくりなさい
・子どもができたら夫の実家に帰ってくるもの
子どもを産んで女性が仕事を続けようとすれば
・子どもは3歳まで母親が必要なのにかわいそう
・仕事を続けても家事育児は完璧にしろ
・家事育児ができない女は母親失格だ


どんなに反論しても大多数が正義なので、
声を上げるだけムダです。


残念なことに、夫が育った家庭なので     
夫もアッチ側の価値観。


誰1人味方のいない状況で、嫁は少数派なんです。


これ、先ほどのイジメと全く同じ状況ですが、
誰もこの理不尽さに気づくことはありません。

当然、少数派の嫁が出来ないのがおかしい……と。

嫁が意見を言うことは許されませんし、    
思い通りに行動しなければ、         
何をしても否定、批判され続けます。


このような状況におかれた女性たちは、
声を上げることを忘れます。

そして、
少数派の自分がいけないのだと思い込み、
声を殺して耐えて、心をすり減らしながら夫が 
助けてくれるのを待っているんです。


もっと言えば……

日本では“何も言わずに家族に尽くす妻”が   
良い妻とされ、理想の女性として語られます。


こんな家庭、社会で育った女の子が
ハッキリと自分の意見を言えるでしょうか?


“察して欲しい”という女性の根底には、

女性が意見を言えないような環境
(日本の男尊女卑が生み出した暗黙のルール)   
が影響しているはずです。


核家族化が進み、夫婦が1対1で関わることになり
少しずつ男性が育児や家事に参入するようになったことで、女性も声を上げやすくなっています。

ですが、社会的に弱い女性への理解は
まだまだ足りていません。


私達親がすべきことは…
男だろうと女だろうと、
自分の意見をハッキリ伝えられるように
育てていくこと。

嫌なことは嫌と断れる
自分の人生は自分で決める


それはいずれ多国籍になる日本で
子ども達が生き残る力になるのですから。


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