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どうして助けてくれないの?〜1番近くにいる夫が妻のSOSに気づけない理由〜

結婚して“赤ちゃんが生まれる”って妻にとっては
『夫と共に2人の子どもを育てていく』というのが
思い描く理想だと思うんです。

それなのに、夫はどこか他人事なんですよね。

夫が妻のSOSに気づけないのは、根本的に育児を自分のことと感じていないことが原因です。

そこには3つの理由があります。

・妻との子育て意識の違い
・父親の役割を認識できていない
・想像力がない


妻との子育て意識の違い
結婚して子どもができたら、妻は誰に言われるでもなく、子どもを産み育てるために必要な情報を集めます。

そこから母親として、どう子どもを育てていくのか“親”としてのビジョンをかためていきます。

ところが夫はどうでしょう。

女性の多くが男性同様キャリアアップしながら働く世の中になっても、
夫は外で仕事をして妻が家庭を守る
という時代錯誤の意識は根強く残っています。

『家庭』の捉え方は
その人が育った環境に大きく左右されます。

義両親がそういう思想を持っていれば、    
夫も同じ思想を持っている可能性が高いです。


本来、子育てをするには夫婦が同じゴールを向いて
助け合う必要があります。

ところが、こういう夫は家事育児は自分がすることだとは思っていないんです。

家事育児ができない女は「ダメな妻」とレッテルを張るだけで自分が何かしようとは思いません。


子育てに関する情報を集めることはしませんし、
自分がどんな子育てをしたいのか、
どう妻と協力するのかというビジョンを持つ人は
いません。

妻との意識の差が大きすぎて、悩みに気づけないどころか、どんなに妻がSOSを出しても助けてくれません。


父親の役割を認識できていない
日本では、毎日長時間労働なんて当たり前。 
有給すらほとんどもらえていない人もいます。

必然的に夫が家庭にいる時間は短くなり、   
家庭での役割を認識できている人は少ないです。

本当にそれだけ働く必要があるのかもしれませんが……実は多くの場合、

男性は自分がいなければ会社(プロジェクト)が立ち行かなくなると考える傾向にあります。

社長でもなければ、重役でもないただの社員でさえ、「必要とされているから」と自ら過重労働をしてしまっているんです。

会社は多くの社員がそれぞれに役割をもって活動しています。誰がいなくなっても代わりは存在するはずなんです。

本当に代わりが効かないのは“夫”であり“父” なのに、あなたのその存在を必要としているのが、
目の前で限界を超えた妻と赤ちゃんということに
気付いていなんです。


想像力がない

想像力って実は子育て夫婦にはとても大切です。
他者への思いやりや配慮は、その人のもつ想像力や経験に大きく左右されます。

経験したことのない育児であればなおさら、
どれだけ大変かなんて想像できる人はそう多くありません。

でも、夫は一緒に生活しているんです。

妻が夜通し赤ちゃんのお世話をしている姿や、
ご飯を後回しに離乳食をあげている様子、
体調が悪くても赤ちゃんを抱っこして…

そんな中でも、
自分が持っていくお弁当を作ってもらったり、
気ままに1人で何時間も出かけたり、
ご飯を食べ終わるとビール片手に晩酌して……。

子育て頑張ってる妻の側でそんなことできるのか
と思う人もいるかもしれませんが、      
たくさんの妻が経験している事実です。

・妻が育児でおかれている状況
・自分の行動で妻と子にどんな影響があるか
・妻が何を感じ、思っているのか

一緒に生活していくうえで何を優先すべきか

想像力がないので分からないのです。


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ハピマミのケースを紹介します。

ある日、1人で頑張るのに疲れた私は育児に疲れて夕ご飯が作れませんでした。
「赤ちゃんが泣いているから家事が思うようにできなくて、ご飯作れなかった。」
と帰宅した夫に言うと、
「赤ちゃんなんて泣くのが仕事なんだから放っておけばいい。そんなことで家事ができないのか。言ってくれれば外で食べて帰ったのに。」
と言われ、私は愕然としました。

『赤ちゃんなんていいから、俺の世話をちゃんとしろ。』
『お前がちゃんとできないことに、俺を巻き込むな。』

と言っているように私には聞こえたんです。

私は妻として母親の役割を果たそうと、
2人の子を必死で育てているのに、
夫は自分のことしか考えていないように感じました。

夫は赤ちゃんが生まれて親になったのに、   
まだ“父親”になりきれていなかったんでしょう。

そう、父親の役割を認識できていないんです。


夫は
『赤ちゃんの世話をするのは、妻がして当然のこと』
という思想の家庭で育っています。
これが私との子育て意識の違いです。

出産で私の体にどれだけダメージがあるのか、 
ほとんど寝れないことがどれだけ大変なのか、 
自分では何もできない&言葉が通じない赤ちゃんと2人でいることがどれだけ大変なことか……

想像することすらしませんでした。


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夫が妻のSOSに気づくには、         
夫婦で家事や子育て、妻の社会復帰について  
お互いの考えを話し合うことです。

・仕事、家事、育児の理想の分担
・具体的に不安に思っていること
・どんなサポートがお互いに必要か

ここで大切なのは、自分の考えを話すこと。


社会的に…とか、両親からの体裁を気にしていては
結局妻に負担がかかるようになります。

子育ては常に状況が変わります。

お互いがおかれている状況を確認し合い、   
今パートナーが何に困っていて、       
どんなサポートを必要としているのか     
自分には何ができるのか想像してみることです。

子どもがいながら夫がキャリアを積んでいけるのは、
紛れもなく妻のサポートがあるからです。

その妻が困っていることに気づくのは     
夫の責務です。

妻がSOSを出さなくてもいいように、     
家事、育児とお互いの仕事を2人で協力していける
といいですね。


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