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有料記事の価格設定【中級編】コレが価値の正体!

皆さんこんにちは!起業・創業コンサルタントのようしゅうです。

私は起業・創業支援の専門家として、たくさんの起業家の方から相談を受けています。そこで、必ずぶち当たるのが「価格設定」です。

この記事では起業家と同じく、noteで収益化を目指す方に向けて価格設定のヒントをお伝えしています。少しでも参考にしていただければ幸いです。

前回、初級編で「誰でもすぐにできる価格設定の方法」をご紹介しました。
(まだお読みでない方は先にこちらをご覧ください↓)

本記事では、【中級編】と題し、もう少し具体的に「価格設定の正体」を紐解いていきたいと思います。



価格設定=〇〇の対価

初級編では「価格=課題の大きさに比例する」と説明しました。
しかし、実はそれだけで価格設定を考えるのは少し時期尚早です。

課題が大きければ大きいほど、それだけお金を払う可能性があるのは事実です。しかし、消費者は「課題」に対してお金を払うわけではありません。

それでは一体「何」に対してお金を払うのでしょうか。


それは、課題を解決してくれる「価値」に対してお金を払います。
つまり、価格とは「価値の対価」です。

これはビジネスであっても、noteであっても同じことが言えます。

例えば…

私が社内の昇格要件を満たすため、今年5月に行われるFP1級試験になんとしてでも合格したいと思っています。3月の今から勉強を始めるとしても残された期間はわずか2ヶ月です。

この場合の課題感は、「家族のためにも、なんとしてでも2ヶ月間でFP1級に合格したい」ということになります。
分かりやすくするために、この課題感を最大100万円と仮定します。

これに対して、私には様々な選択肢があり、どんな価値を受けられるかを自らの価値観で判断するわけです。

100万円:【合格率95%】
2か月間毎日24時間体制で勉強のサポートをしてくれる超優秀な家庭教師

50万円:【合格率70%】
毎週2回講座&個別サポート付きで合格に近づけてくれる塾

20万円:【合格率40%】
カリキュラムが設定されているが、個別サポートなしの通信教育

5万円:【合格率20%】
2週間に1回の通学講座

~1万円:【合格率10%】
自ら参考書を購入し、自力でなんとか頑張る

ご覧のとおり、MAXの課題感をほぼ解決してくれるようなサービスであれば、私にとっては100万円払う価値があるかもしれません。

これは、note有料記事の場合であっても同じです。
何度も言いますが、大前提として「どんな課題を抱えている人か」を明確にすることが最初のステップです。

その上で、自分が書いた記事がどれだけ「課題解決に貢献できるか?」を考えることが価格設定のポイントになります。

noteの場合、記事の多くは購読者にとって「情報取得」の手段でしかないため、何万円もする価格を設定するのは現実的ではありません。

しかし、例えば記事内にリンクを設定し、個別フォーマットのダウンロードやコンサルティングなどアフターサービスを付加できる場合は、その価値に応じて価格を上げることもできるかもしれません。

この課題感と価値の捉え方は、その人の状況によっても大きく異なります。

大事なのは設定した課題に対してなるべくMAXの価値を提供できるようにサービスや記事を設計することです。

ちなみに価格の参考書を見ると「1,980円など端数価格にするとよい」などと書かれており、真似してテクニック論に走りがちですが、何よりも大事なのは「課題の解決策=価値の対価」であるということを忘れてはいけません。

価値を分解してみる。

ここまでくると、「課題を解決できる価値を提供するのが大事なんだぁ」というのが分かってきたと思いますが、よくこんなことを言われます。

「価値って、どうやって考えるんですか?」

実は価格の設定が決まらない方の多くは、この「価値の正体」を知らない場合がほとんどです。

ここから少し専門用語が出てきますが、ご容赦ください。

まず、価値には3種類あります。
(人によって考え方が違いますが、私はこう考えています)

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