見出し画像

ボタンを押す仕事

私の一番若い時の記憶は3歳頃だと思う。

当時の私はボタンを押すのが大好きで、
自動販売機や公衆電話の非常ボタンや
押しまくっていた。

大人になったら、働かないといけないのは
なんとなく分かっていたけど、
職種とか仕事内容までは3歳位だとよく分からない。

毎日ボタンをポチポチできるお仕事って
ないのかなあ、と思って父や母に言ったと思う。

毎日ボタン押すお仕事ってないの?

私がたまにエスカレーターの非常ボタンやら
押してしまうので、母も私がボタンを押すのが
好きな事は分かっていたが、
今より情報量の少ない昭和の当時では
ボタンをポチポチする仕事は
庶民には分からなかった。

父には私はお金に興味があるし、
電卓を使う金融系はどうか、と言われた。

私も50歳を過ぎて、あの頃の両親の年齢は
とっくに過ぎたけれども、
おかげさまで無事にキーボードというボタンを
毎日ポチポチしている。

事務系の仕事なので、毎日キーボードをポチポチ。

私が20歳の頃はまだ家庭用のワープロが出始めた頃で、
ブラインドタッチができた私は、
文字入力のバイトをしたり、
ブラインドタッチができるなら
正社員で雇ってあげるよ、と友達の知り合いの
会社に就職できたりした。

そして今もnoteにアップする記事を
楽しくポチポチしている。

キーボードというボタンをポチポチするだけで
広がる世界。

3歳の頃の私に教えてあげたい。

大人になったら、毎日ボタンをポチポチする
仕事をしているから大丈夫だよ。

#創作大賞2024

この記事が参加している募集

新生活をたのしく

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?