寺橋佳央/Happy Family Planning

コンドーム自販機を巡っている人

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コンドーム自販機を巡っている人

マガジン

  • その他のエッセイ

    コンドーム自販機とは全く関係ない話はこちらにまとめます。

  • しりとり手帖

    • 26本

    しりとりをしながら、最後の音節で始まる言葉をテーマにした何かを担当メンバーが発信します。

  • なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない

    コンドーム自販機の写真がヘッダーのエッセイ。読んでもコンドーム自販機の事は分かりません。

  • コンドーム自販機と社会と私

    コンドーム自販機を追いかけ続ける私は、社会と繋がっている。コンドーム自販機やコンドームを通じて私が社会に見ているものを書いていきます。

  • デヴィッド・ボウイとの個人的な関係

    世界的なロックスター デヴィッド・ボウイとの話です。

最近の記事

書きたい、読まれたい、賞賛されたい

文章が書きたい、とにかく書きたい。そんな波がたまに来る。このところその波がよく来る。だから今スマホを握り、文字を入力し続けている。 窓の外は早くもやってきた台風の影響で風がうなっている。窓が開けられない室内は湿度が高く不快だ。 私はいつだって、傑作が書きたいと思っている。書いたものが、必ず誰かに刺さり、最高ですね!とか言われたい。noteに書いて公開する前はよく書けたと思うのに、公開した瞬間駄文に思えてくる。また駄目だっだと思うのに性懲りも無く、また書き出す。 noteのス

    • あなたもいつか死ぬし、私も必ず死ぬ

      私はライターの養成講座であったあの人が大っ嫌いで、今でも好きじゃない。 講座を受けていたのは、もう8年前。その社会人向けの講座の受講生は一流大卒、一流企業勤務の人でほぼ占められていた。彼らは健やかで素直な匂いがした。頑張ったらもちろん報われる。これが保証されている世界で生きてきた人々なのだろう。 健やかさと素直さは光り輝き、その下の世界を見えなくさせている。彼らもその下にも世界があることは知っている。存在も否定していない。だけど見えていない。そう思えてならなかった。 だけど

      • 1回休み :担当 寺橋佳央

        今回のしりとり手帖はお休み。 ま、そんな事もあるよね。そしてまた私です。 ただの休みじゃつまらないので、我々の馴れ初め話でもしようかと思います。 今から8年前。私と須田さんが、文章を書く講座に通っていたのが馴れ初めの「始め」です。 この講座の授業で私は「なぜ書きたいのか」がテーマの発表をしました。 「自分はリア充死ねとか思うような人間で、何も満たされていない。だけど私は私の存在を認めて欲しいから書く」と40名程が座る教室の前に立ち、半泣き状態で発表。他10名程発表した人

        • ただいま

          右側には淡いブルーの瀬戸内海。うっすらと潮の香り。眩しい日差し中、自転車に乗った私は坂を下り、澄んだ風を全身にいっぱい受ける。 この清々しさをもう一度味わいたくて、今年もこの島にやって来た。 ここは尾道の向かいにある向島(むかいしま)。初めて尾道を訪れた時、頻繁に往復する船を見て、あの船に乗った向こうには、何があるのだろうと思っていた。 好奇心が収まらず調べてみると、あの船は尾道と向島を繋ぐ渡し船で、向島では尾道よりもずっと近くに海が見られると分かり、

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        • 46歳。一人暮らし、はじめました。
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        記事

          ヒロイン

          今年のゴールデンウィーク、私は広島の尾道にいた。ちなみに去年もここにいた。広島に行くのは5回目。だが平和記念資料館には1回しか行っていない。しかも当時東館がリニューアル中で本館にしか行けなかった。それがずっと引っかかっており、広島に行く時は必ず「平和記念資料館には行かなくていいのか」と問いかけていた。 5回目の広島。今年は資料館に行こうと決めた。新幹線の中で係員に行き先変更を告げる。東京から尾道に行くには、福山で降りるのが便利だ。私は「広島まで」と係員に1万円札を渡した

          今日のコンドーム自販機 : 担当 寺橋佳央

          とんでもない題名だが、私はこんな名前のポストをXで毎日続けており、Twitterの頃からすると、もう8年目になった。基本的に毎日続けていて、うっかり日をまたいだとか、体調不良で寝込んだとかでポスト出来なかったのは、ほんの数日。 今日のコンドーム自販機のポストは、正面、左右等から自販機を撮影した写真を1日1枚ポストしている。1つの自販機で5.6枚、1ヶ月で5〜7台の自販機をポストしている計算になる。 ということは、常に写真のストックが必要で、ストックが少なくなれば、

          今日のコンドーム自販機 : 担当 寺橋佳央

          酒瓶のミニチュア : 担当 だまだま

           昔からミニチュアが、特に食べ物のミニチュアが好きだった。中でも覚えているのが、某お人形が某ハンバーガーショップ店員になって働くセットだ。  精巧なメニュー表に小さなビッグマックの箱、ツヤツヤしたバーガーのバンズに赤い箱のポテト……ハンバーガーショップなんて生活圏にない田舎住まいだったので、それらのメニューを私はミニチュアで先に知った。  中でも不思議だったのは長方形の箱に入ったアップルパイ。アップルパイといえば、あの絵本やアニメで観る円形で格子状のパイ生地でフタがされている

          酒瓶のミニチュア : 担当 だまだま

          磯遊び 担当:中村文

          愛してやまない磯遊び。その面白さに目覚めた日を、今でもはっきりと覚えている。 小学二年生の時、遠足で真鶴の三ツ石海岸に行った。潮の引いた磯場に降りると、足元の潮だまりの中でなにかが動いている。キラキラ光る水面の下で、巻貝がサーッと移動していた。その素早さに違和感を感じて恐る恐る手に取ってみると、細いカニのような足が出ている。ヤドカリだ。それまで図鑑でしか見たことのなかった生き物が今自分の掌に乗っている。無性にドキドキした。 目が慣れてくると、深さ10センチもないような潮だま

          プレゼント 担当:寺橋佳央

          プレゼントを貰うのが苦手だ。 そもそも私は自分の気持ちを口や表情に出すのが苦手だ。もう大人だけど。そしてプレゼントを貰うということは、当然だが感謝の気持ちを表明する機会。それはすごくよく分かっている。 更に女性へのプレゼントには、バスグッズかボディケアグッズを贈られる事が多い。わかる。これで疲れを癒してねとの気持ちがとても良く分かる。 しかし残念ながら、バスグッズもボディケアグッズも私にとっては割と香りが強いものが多く、使うのが辛かったりする。とは言え、プレゼントを下さった

          プレゼント 担当:寺橋佳央

          ショッピングモール 担当:寺橋佳央

          改札口へ向かうと、甘い香りが漂ってきた。美味しそうな甘い香り。何の香りだろう。 甘い香りを嗅ぎながら改札を抜け、出口へ向かうと朝の光に照らされたショッピングモールが見えてくる。ショッピングモールの広場には消防車が停まっている。少し不安な気持ちで広場を覗き込むと、どうやら防災訓練の準備をしているようだった。消防車の周りではしゃぐ子供たち。そして甘い香り。私はこの街は良い街だなと思った。 これは、私がショッピングモールを駅前の風景として受け入れた瞬間だった。 私はコンドーム自

          ショッピングモール 担当:寺橋佳央

          ユニーク 担当:寺橋佳央

          家の近くに、60代以上の女性向け服を多く揃える洋品店がある。この洋品店… 超楽しい。 どんなアパレルショップよりも、この店が 1番楽しい。 店内を歩くと「なんでだよ」と「どうして」で頭の中がいっぱいになる。並ぶ服は一応黒を基調にしているものの服のモチーフがユニーク、いや、ユニークが過ぎるのだ。 サングラスをかけ、コーヒー片手にショッピングする女性が前身ごろの下半分以上を占める大きさで描かれたピンクのシャツ。ウインクするデカめの猫が身ごろの左側にパッチワークされたジャケッ

          ユニーク 担当:寺橋佳央

          私的No.1クッキー決定戦 - 最終回

          ※以下は全て個人の感想で、全て私の好みの話です。 私が美味しいと思うクッキーを探す「私的No.1クッキー決定戦」。今回でやっと最終回。前回からこの最終回までの間も私は色々なクッキーを食べた。以下に画像を並べよう。 ギリギリまで私が美味しいと思うクッキーを探したつもりだが、 結局美味しいクッキーは 無かった。だがこの決定戦中は、私が生まれてはじめて食べ物に向き合った期間だった。向き合い続けて発見出来た事がいくつもあったので、最終回はそれらを報告したいと思う。 1.クッキ

          私的No.1クッキー決定戦 - 最終回

          私的No.1クッキー決定戦 - カフェチェーン店編②

          ※以下に記載する内容は個人の感想で、私の好みの話です。 私が美味いと思うクッキーを探す旅をカフェチェーン店でも繰り広げてしまった。黙々とクッキーを食べてはレビューする、カフェチェーン店編。前回は日本企業が運営するカフェチェーン店をほぼ網羅した。今回はみんな大好きなあのカフェチェーン店からスタートします。 ◾︎スターバックスコーヒー ※チョコチャンククッキーとホワイトチョコレートチャンク&マカダミアクッキー 美味い。どちらも美味い。さすがスタバと言うべきか。スタバのクッ

          私的No.1クッキー決定戦 - カフェチェーン店編②

          興味と関心 - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない⑫

          もし今「コンドーム自販機をあげるよ!」と誰かに言われたら、即「いらない!」と答える。理由はじゃまだから。そして単純に欲しくない。本当にいらない。 多分私のような人はマニアと呼ばれ、そんなマニアなら対象物を欲しがって当たり前と私も思うのだが、心の底からコンドーム自販機はいらない。 コンドーム自販機は路上で見てると大きさがよく分からないが、一般家庭の中にあったなら、結構デカくて、かなりじゃまだと思う。そんなことを冷静に思う程にコンドーム自販機はいらない。 また機械系のマニアが何

          興味と関心 - なんでコンドーム自販機を巡ってるのか分からない⑫

          私的No.1クッキー決定戦-カフェチェーン店編

          カフェチェーン店でランチするのが好きだ。ご飯を食べた後すぐにコーヒーをすすってぼんやりするのが大好きなのだ。 ランチにはいつもサンドイッチかホットドッグを食べている。しかし私は具を挟んだパン1個で満足する様なcuteな胃袋を持っていない。そのため私はいつもレジ横の焼き菓子を1つ購入する。焼き菓子の選択基準は大きさと腹持ちが良さそうなもの。その基準で選ぶと毎回バウムクーヘンを購入することなってしまう。 その日のランチもホットドッグと、もう1つは…結局バウムクーヘンかよと思ってい

          私的No.1クッキー決定戦-カフェチェーン店編

          詰合せ - なんでコンドーム自販機を巡ってるのかわからない⑪

          改めて自販機の写真を見返してみたら、色々珍しい自販機も撮影していたなと思ったので、今回は写真を続々とUpしてゆきます。 まずは同じ機種でも仕様が異なる自販機をご紹介。 ◾︎Safety for Youシリーズ 「Safety for You」とショーケースに記載がある自販機は酒屋で良く見かけます。ショーケースは2段で1列につき商品は3つ並んでいますが、これ以外のもありました。 3段の自販機は、なぜか山田うどんの店先にありました。 ◾︎Happy Family Lifeシ

          詰合せ - なんでコンドーム自販機を巡ってるのかわからない⑪