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あんさんぶるスターズ!!『光る!スバル』のSD☆5開花後モーションができるまで

この記事は「Happy Elements カカリアスタジオ デザイナーアドベントカレンダー2020」の16日目の記事です

はじめに

あんさんぶるスターズ!!チームでアニメーションデザイナーをしている W と申します。(以降あんスタと表記させて頂きます。)

現在は主にMusicのオフィス機能周りのアニメーションを制作していますが、☆5開花後モーションの制作や、コラボ系の特殊なアニメーション制作など多岐に渡って挑戦させて頂いております。

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今回はハーフアニバーサリーで配布された 『光る!☆5スバル』 を軸に、開花後モーションができるまでの流れを簡単にお話させて頂こうかと思います。

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企画が立ち上がる

最初に企画が持ち上がるところから始まります。
あんスタのSDアニメーションは、主に以下の流れで制作進行されています。

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このように、開花後モーションは全体の工程としては後半にしか動けない業務です。
逆に考えると、 後半に動ける業務なためカードやMVのイメージにより近づけることが可能 になります!

制作期間は衣装調整を含めて、 1体約2週間ほど で制作しています。
(衣装の難易度や開花後モーション案の方向性などよって変化するので、臨機応変に対応できるように動いています。)


検証からモーション制作まで

今回のスバルについて、企画チームの方から頂いた希望は以下の内容でした。

● 衣装の一部が光る!
● できれば点滅してほしい
● (光る箇所は全く同じではなくて良いので)可能な限り再現してほしい

まず光る衣装のモーションが初の試みだったので、光らせる検証からスタートしました。
想定していた通りで問題なく再現出来たため、検証は思っていたより大変ではありませんでした。

企画チームからの希望を汲みつつ、あんスタのSDモデルで再現可能なラインを検証した結果が現在リリースされている『光る!☆5スバル』のモデルになっています。

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カードや衣装などではズボンのラインも光っていたりとするのですが、モデルの構造上難しいこともあり、SDでは省かせて頂いている箇所もあります。

正確性も大切にしていますが、SDではデフォルメ的な見栄えも大切にしています。

開花後モーションができるまで

イラストラフやシチュエーション・MVなどを参考にしながら、
アニメーションデザイナーがコネてネタだしをするところから始まります。

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今回のスバルくんは少し特殊で、開花後モーションのイメージが明確にあったため、以下の会議〜モーションラフ制作を省き、口頭で方向性を詰めました。

そのため、詳細は別イベント/スカウトのもので説明させて頂きます。
下記は過去にWを含めたアニメーションデザイナーが制作したモーション案です。

それぞれが下記のようなモーション案を制作し、それらをベースに会議で方向性を決定します。
会議を経て、実際に制作された☆5開花後モーションも掲載しておきます。

こちらは『銀幕死闘の/桃源郷偶像拳』と『スカウト!ジンロウ』でのものになります。

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また、あんスタの☆5開花後モーションは、主に下記箇所に注力して制作しています。

● カードとの"親和性"
● そのアイドル"らしさ"
● 開花後だけの"特別感"

こちらについて、今回のスバルくんではどういった箇所へ反映されているのか、以下で軽く触れていきたいと思います。


カードとの"親和性"

一番分かりやすいポイントかなと思います。
カードと同じポーズやシチュエーション を出来る限り演出できるよう意識しています。

今回のスバルくんだと以下の感じ。

● 手を差し出す形に変更
● 表情をカードイラストに合わせる
● SDモデルでは普段追加しない瞳のキラキラを追加
● 頰染め表現の追加

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また、カードでは足元が見えないので、キャラクター性を考えて追加します。全体のシルエットを見ながら、よりそのキャラクターらしくなるラインを探ります。

今回は、足を高めにあげて、 少し上体を傾けることで無邪気な可愛らしさを演出できるように意識しました。


そのアイドル"らしさ"

あんスタには49名のアイドルたちが存在します。

大人数ではありますが、各アイドルは個性豊かで、それぞれが違った良さを持っています。
それぞれの個性をうまく伝えられるように、"らしさ"に気をつけて制作しています。

イラストとストーリーのバイパスに少しでもなれていると嬉しいです。

スバルくんは「王道なキラキラアイドル!」というイメージが強いことと、
恒常☆5カードの開花後モーションで意識していた、「初期のあんスタらしさ」などを踏襲し、
元気で可愛く、かつ恒常カードと並んだ際に違和感のないリズム感に落とし込むことを意識しました。

● 手の追加パーツを作成し、奥行きを演出
● 髪の毛の揺れを追加し、"生きている"感が出るように(エモさ)
● 表情やポーズは、どこかしらをカードイラストに合わせる
● 可愛さ/かっこよさの追求

上記などに注意して制作をしています。

☆5開花後モーション以外は全アイドルが同様のモーションをするため、
アイドルそれぞれの独自性を表現するには難しい部分も多くあります。

そのため、☆5開花後モーションでは、よりアイドルらしさや特別感を感じて頂けるように常に意識して取り組んでいます。
☆5開花後モーションに限らず、『アイドルがそこにいる』というリアルさは常に追求しながら制作に当たっております。

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それらを踏襲し、『光る!☆5スバル』の開花後モーションは無事爆誕することが出来ました!

さいごに

開花後モーションなどについて詳細を伝えさせて頂く機会はあまりなかったため、この度は貴重な機会を頂けてとても嬉しかったです!

プロデューサーのみなさまが普段何気なく見ているSDモーションについて、
こんな風に作られているんだ!こんな作り込みがあったんだ!と少しでも伝われば幸いです。

これからもプロデューサーのみなさまに、アイドルたちの素敵な姿を
少しでも多くお届けできるよう引き続き精進して行きたいと思います…!

引き続き『あんさんぶるスターズ!!』の応援をどうぞよろしくお願い致します!

ここまでご拝読頂きありがとうございました!

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