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秋茜水晶の目や稲みのる

 秋茜(あきあかね)は赤蜻蛉のことです。子どものころ、空いっぱいに群れて飛んでいました。このごろあまり見かけません。
稲がよく実っています。機械化が進み農薬の使用もあり、手間がはぶけ仕事は楽になりました。環境とどう折り合いをつけるか。
生みだした時間をどう生かすか。そこに知恵と工夫が必要になってきます。

 今日から七十二候の【禾乃登】に入ります。
「こくものすなわちみのる」と読みます。「禾(のぎ)」は、実った穂を模して形どった象形文字です。稲や麦、粟などの穀物の総称になっています。「登」には穀物が熟す、実るという意味があります。
 一年を72に分ける七十二候の42番目です。二十四節気「処暑」の末候になります。9月6日まで。

 禾乃登 :Kokumono sunawachi minoru
“Rice ripens.”(ripen:熟する) September 2-6


 稲作は約1万年前に、中国の長江流域ではじまりました。日本に伝わったのは縄文時代の後期です。私たちは3000年もの間、お米を食べていることになります。1粒の籾(モミ)から500粒ほどのお米ができ、籾6粒で茶碗一杯分になります。新米はもうすぐ。感謝していただきます。

 写真の中央に見えるのは、近江富士と呼ばれる三上山(標高432m)です。頂上には磐座(いわくら)があります。ふもとの御上神社のご神体です。すぐ前に「悠紀斎田(ゆうきさいでん)」があります。昭和天皇の即位後の大嘗祭(だいじょうさい)に、そなえるお米を作りました。

※近畿・東海の梅雨入りが変更に。(気象庁9月1日発表)
当初5月16日とされていました。これを近畿は6月12日ごろ、東海は6月13日ごろと変更されました。5月下旬から6月上旬にかけて比較的晴れる日があったからとのこと。関東・甲信の6月14日ごろは変わりません。

 足元をすくわれた感じです。天気はいいし、おかしいなと思っていました。でも気象庁がそう発表した。だから信じて、気分は梅雨モードに入ったのです。反省しました。おかしいのは、やはりそうなのだ。自分の感覚、直感をすなおに信じよう。

あなたが幸せでありますように 
琵琶湖のほとりの草庵にて
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