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最近、優しくなったと巷で言われているそうです

久々に同僚の先生とご飯に行きました。
生徒のあいだで、Azuna先生、4月からなぜか急に優しくなったと言われているそうです。

子どもたちは思春期真っ最中なので、次の一言は
「彼氏できたんかな?」
らしいです。


この年でまだその話題にしてくれることにむしろ感謝するぐらいです。
「そうかもねー!」なんて適当に返しています。

3月まではチャイムと同時に号令がかからないだけで不機嫌になるので、前の時間が長引いたりするとクラス中に緊張感がただよったらしいです。
(私からすると緊張感はみえませんでしたが...)

たしかに今は、
「月曜だからねー」とか
「GW明け特別お許しセール」とかいって
あまり叱らなくなりました。


ただ、私としては、むしろ逆で、
子どもたちが進級してから急にお兄さん、お姉さんになったけど
「何かあったんかな?」
って感じです。


注意しなくても叱らなくても、期待以上の動きをしてくれているので、全面的に信頼して任せているだけです。


私も今は授業数が多くて、自分も忘れたり間違えたりするので、ゆるりと楽しくやろうさ!
が今年度の授業のテーマだったりします。
間違った理解をしてしまったら、真実はどうだったのか調べてみようと声をかけています。

今「光る君へ」で話題の平安時代もそうですが、授業で扱っている昭和の時代だって、
歴史で学ぶことが真実だったかどうかなんて誰も分かりません。
特に歴史は要点をガチガチでおさえるのではなく、余白を残すぐらいの授業構成の方が面白いと感じています。


以前は子どもたちのレベルが高いから、私もレベルの高い授業をせねば!と毎日日付超えまで学校に残って参考書を読みあさり、資料を沢山入れたワークシートを作っていましたが、

現在は19時帰宅で校務分掌や生徒指導な日は20時か21時。
日付超は今年度もちろんゼロ。今年度最後まで続けたいです。


教材研究は、夜に構想を練って眠りにつき、朝5時から6時に起きて一気に仕上げています。
資料は少なめで、以前は平均25まであった穴埋めも、5,6ぐらいまで減りました。


今日はちょっと寝坊してしまい、ワークシートは30分で作成。
いまだかつてない短さ!そんな日に限って管理職の方が授業を見に来てくださって、焦りと申し訳無さはありました。でも、子供たちは普段どおり。
正直にそう言うと、「Azunaさんのなかに軸がしっかりあるから、多少準備不足でも大丈夫でしたよ」とのことでした。
とはいいつつ、今度は気合いを入れて準備できたときにも見に来ていただけるそうです。


不安な新年度のスタートでしたが、なによりもやはり生徒が成長したと感じることが日々多くて、また、生徒のくったくのない笑顔から沢山幸せをもらっています。
あいかわらず忙しい日々ですが、仕事が楽しいかもなと思えています。


もちろん授業にはもっと時間をかけられたらとは思いはしますが、先生の余裕と健康がすべてというのが分かってきた気がします。


最終的には19時以降の残業は基本的になし、残業する場合は許可をもらうという現実的には不可能だと思われた方針のおかげで、残業時間を減らすことが実現できています。


もっと弾力的にと思わなくもなかったのですが、
急に思える判断も、厳しく運用するのもやはり大事だったと今は思っています。


Azuna先生が優しいと巷で言われるようになった理由は、

1番は子どもたちが成長したから、厳しく言う必要がなくなった、ですが、

2番目として、夜遅くまで教材研究で追い込まれることがなくなり、朝早起きして頭も心も整えてから学校にいってるからだと思います。
授業のクオリティが低いのはあまり気になりません。それを悔いているうちに次の授業がすぐにやってくるので、次の授業で頑張ればよいだけです。


すぐにイライラしなくなって、ちょっとしたことに心から笑えている気がしています。


1つだけ子どもたちに言いたいのは、


好きな人から大切にされているから、人に優しくできるのではなくて、


自分自身を大切にできているから、人に優しくできているんだ、


ということです。


自分が今やっとそのことに気づいたぐらいなので


子どもたちがそれに気づくのはまだまだ先の話かと思います。

最近Azuna先生、なぜか急に優しくなったね、から


Azuna先生、今はずっと優しい人だよね。
と言ってもらえるように、

また明日からも笑顔で過ごしたいと思います😁

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