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作品の紹介 ( 第5回、虎吉の交流部屋プチ企画 2/3 )

今週、実施させていただいた、「虎吉の交流部屋プチ企画」に投稿していただいた全記事を紹介します。
  (次回募集、10月23日(月)〜10月28日(土)


  💡 お題 : 秋の思い出


⑤ 🌳 sanngo さん 🌳


同じ男の子に異性として好意を寄せる2人の女子高生の恋愛を独自の視点から描いた短編小説です。

第一印象は「リアルだなぁ」でした。
本当に現実にありそうな話です。女子高生2人の恋の駆け引きというより、純粋な女の子を先輩の女の子が罠にはめるような、他の方々と全く異なる世界観で書かれた「秋の思い出」です。

「秋の思い出」という爽やかでノスタルジックなテーマからこの独自の世界観を思いついた発想が刺さりました。高校生の恋愛は大人顔負けですね。

こういった作中の人物、奪い取った先輩と奪い取られた後輩。この2人の印象は男女で異なるものなのでしょうか ? 僕は先輩にはいいところが見当たらないのですが、読み手が女性なら、また評価は変わってくるのでしょうかね ? 

また、この話の続き次第(逆に後輩の女の子の方がずる賢い女性になっていたとか、先輩の女性が離婚したとか)によっては、幸せって何なんだろうということも考えてしまいそうです。
ユニークで素晴らしい作品、ありがとうございました。こちらも受賞候補でした。

あと、サンゴさん。今回は本当に色々とありがとうございました。前に進む勇気が出てきました。


⑥ 🌳 スズムラ さん (準大賞) 🌳


娘さんと一緒に見に行き選んだ七五三のための青いグラデーションの着物。しかし、実際にその着物を着てお宮参りに行くことはできなかった。
そんな娘さん宛に成人式衣装のカタログが届く。胸が張り裂けそうになる秋の出来事。

これほど辛い話があるでしょうか。
ちょっと言葉が出ませんでした。人生ってこんなに残酷なものなのでしょうか。

作者曰く、節目を迎える度、娘さんが好きだったお菓子を見る度に、今でも辛いと仰っています。
残された家族にとって、本当の意味での節目はないのだと思います。

額縁に写った今でも7才のままの娘さんに成人式のカタログを見せて話しかけるシーンがとても印象的です。

お話を書いてくださり、辛いお気持ちにさせてしまったかもしれません。ありがとうございました。


⑦ 🌳 新原わたり さん 🌳


帰り道、高速道路を家と反対側に走ってしまったため、帰りに相当苦労してしまったという失敗談。
しかしこんな言葉があります。「秋は夕暮れ」。清少納言の言葉。逆走したおかげで見れた最高の夕暮れの景色。作中にこんな面白い記述があります。

私はそもそも冬が好きで、更に昼より断然夜が好きだ。なので秋で、なおかつ夕方というのは、めちゃくちゃ好きな曲のイントロが流れ出したときと同様、無性に興奮してテンションが爆上がりしてくる。
これから夜が来る、そして冬が来る。こういう「予感と期待でゾクゾクしている間」というのは、肝心の本体に感動している真っ最中よりも、むしろ心が忙しいのかもしれない。

新原わたりさんの記事より

帰り道はタヌキに遭遇するなど散々だったようです。

でも実は僕も同じような経験がありました。
高速で降りるところを行き過ぎてとんでもない山の近くに出ました。その時はタヌキではなくイノシシがたくさんいました。

イノシシにぶつかったら車もただではすみません。
作者も「この程度のリスクで最高の景色が見られたついでに、ちょっと面白い思い出にもなったので、結論は「最高!」でいいかなと思います」と仰るように、僕も最高の思い出ではないかと思います。

皆さんも高速とタヌキとイノシシにご注意を(笑)


⑧ 🌳 花咲ありす さん 🌳


10年前の秋に作者は娘さんをご出産した。
そして3年前の秋には犬を飼った。物悲しい秋という季節に活気を感じる作者の思い出エッセイ。

秋は新しい生命を迎え入れる季節、ですか。
素敵ですね。
秋が来る度に娘さんが生まれた頃や犬を迎え入れた時のことを思い出しますよね。

花咲さんにとって、思い出の秋は毎年やってくるのですね。みんな健やかに育ってほしいですね。

アニマルセラピーという言葉があるように、子どもは動物と暮らすと優しい子に育つといいます。
僕も飼っているトイプードルとよく話しています。
実際、独り言なんですが(笑)

作者が仰るように、皆さんそれぞれの秋の思い出があって、本当に興味深いですね!




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