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コナンファンが読むアガサ・クリスティーの名作

最近この本を読み始めた。

ミステリーの女王、アガサ・クリスティー著の『そして誰もいなくなった』は長いこと読んだ方がいいと思っていたが、なかなか手が出なかった。
言うのを憚られるが、なんかタイトルが魅力的に思えなかったのだ。

英語で人は見かけによらないというのをYou can't judge a book by its cover.(本の表紙を見ただけでその本のことをわかったと思うな)と言うが、本当にその通りで、読んでみたらすぐにこれは面白い!となった。展開も速く、次々と物事が進んでいく。

小説『そして誰もいなくなった』は、約1億部を売り上げ、史上最も売れた本の一つである。

Wikipedia

読み出してすぐに人々を惹き付けて止まないアガサ・クリスティー小説の実力を見せつけられた。

序盤にこんなシーンがある。
若い男がウイスキー・ソーダを飲んだ直後に絶命してしまうのだ。
一同騒然の中、登場人物の一人である医者が状況把握に努める。

 医者は、グラスのにおいをかいだ。そして、グラスの底に残っている酒に、指を一本ちょっとつけ、その指を自分の舌に近づけて、用心深くそっとなめた。(中略)
「そう。はっきりとしたことはわからない。とうもシアン化物の一種のようだ。青酸のにおいは特にしないが、おそらく青酸カリでしょう。即効性の猛毒ですよ。」

「そして誰もいなくなった」

名探偵コナンファンとしてはお願いだから、ぺろっとしてくれ、お願いだから青酸カリであってくれ、と願わずにはいられなかった(笑)

ちょっと調べてみると、コナン君が舐めたのは青酸カリではなく、麻薬だったんだそうだ。どっちもダメだが、青酸カリのイメージが強かっただけに驚いた。

この先もコナンファン歓喜のシーンがあるのだろうか。
読み進めていくのが楽しみだ。

7月11日 火曜日

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