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7月をツールドフランスに捧げる

私は7月に入るのを心待ちにしてきた。

理由は一つ、7月1日にツールドフランスが開幕する。

今年はバスク地方からのスタートだ。意外に思う人も多いかもしれないが、ツールドフランスはフランス国外で始まることが多い。
去年のスタートはデンマーク・コペンハーゲンだった。

スタート地点は毎年違うが、パリのシャンゼリゼがゴール地点というのが伝統だ。
去年のツールドフランスでは24日間、21ステージで3328kmの走行距離だった。

2ツールドフランスの魅力はもちろん一流の選手が一同に介し、熱い闘いを繰り広げることだが、美しいヨーロッパを一緒に旅したような気分にしてくれることでもある。

特にヨーロッパの田舎風景を見られる機会でもある。
ツールドフランスでは200km以上一日のレースで移動する日もある。そのため、いつも全力疾走しているわけではなく、選手たちが集団でただ走っている場面も多々あるのだ。

それだけで壮観だが、テレビ中継でこれを見ていると、こういうタイミングでその街の紹介だったり、歴史を教えてくれたりする。私はこれがたまらなく好きなのだ。

石造りの建築が主なヨーロッパでは驚くほどに古い教会や、邸宅が至る所にあるらしい。
「これは1500年前に建てられた○○教会です」なんて紹介があると、古過ぎてもう想像出来ない。
ちなみに、世界最古の木造建築は法隆寺らしい。1300年以上の歴史があるそうだ。日本も全然負けてない。

最近グランドツアーを目指す日本チームが発足したことを知った。素晴らしいことだ。詳しいことはこちらを参考に。今年は日本人選手の出場はないと思うが、そのツールドフランスで日本のチームを見られる日が来たらそれはもう現地まで見に行くしかない。

もし自転車競技を見たことがない人がいれば、ツールドフランスは一番大きな大会であり、最高のスターティング・ポイントと言えるだろう。一度はまるとどんな小さな大会でも中継を見たくなる奥深いスポーツだ。

今年も、ポガチャルとヴィンゲゴーの一騎打ちになるか。
ポガチャルは惜しくも少し前に手首の骨折に見舞われた。
もしかすると今年は他の選手がこの二人の闘いに入り込める隙間があるかもしれない。
昨年、カラパスが加わった米国のチーム、EF Educationの台頭も気になるところだ。

このnoteを読んで一人でもツールドフランスを楽しむ人が増えたら、と思う。

6月30日 金曜日

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