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子どもとアルバイトに思うこと

長男が高校生の時、学校に内緒で近所のガソリンスタンドでアルバイトをしていた時があるんです。

アルバイトを初めて2週間くらいでしょうか。担任の先生がガソリンを入れにきて、ばれてしまいました。長男も私も、学校に呼ばれて、怒られてしまったことがあります。

10年くらい前の出来事です・・・。


アルバイトはなぜいけないのか?

長男は公立高校に通っていて、アルバイト禁止の校則でした。

高校2年の1学期に、もう少しお小遣いが欲しい長男は、アルバイトがしたいと私に相談してきました。

部活はサッカーをしていて忙しくしていたし、でも、友達とバンドを始めた頃じゃなかったかな。

たぶんいろいろとお金がかかるので、アルバイトをしたいと言ってきたような記憶があります。私は、高校生なら学業に支障をきたさないくらいならアルバイトをしてもいいんじゃないかって思っていたので、「学校にみつからないような、人目につかないところを選んだら?」って、長男に言ってました。(親として間違っている?)

そして、選んだアルバイトが、なぜかガソリンスタンド(笑)。
ガソリンスタンドは人目につくんじゃない?って思ったけれど、基本は店の中のレジにいるので大丈夫って長男が言うのです。

ちょっと不安がありましたが、やっぱり不安は的中。
担任の先生の家が近所だったらしく、ガソリンを入れにきた上に、店まで入ってきたそうで、見つかってしまったようです。

結局、それがきっかけでアルバイトは辞めることになり、私と息子は学校に呼び出され怒られるという、なんとも後味の悪いことに・・・。

「家計が苦しくて・・・」なんて言い訳をしてみたのですが、先生には怪訝な顔をされてしまいました。先生には、職業がばれていますからね(笑)。

でも、思うのです。
なぜ、高校生はアルバイトをしてはいけないのか?

アルバイトで得た収入は、今まで扱ったことのない金額になってしまうかもしれず、生活の乱れ、非行などを心配されていたのかもしれません。

でも、働いて報酬をもらうという体験、仕事の中で得られる体験って、学校では得られない体験で貴重なんじゃないかなって思うんです。

お金の使い方が心配なのであれば、学校でお金の勉強を取り入れればいいだけじゃないかって思うんですよね。あとは、家庭の責任ですし。

高校によっても違うんでしょうけれど、今は、学生のアルバイト事情ってどうなっているんでしょうね。

私のアルバイト経験

私は、自分の家がホントにお金がなくて、お小遣いがまったくもらえない状況でしたので、中学2年生の時からアルバイトをしていました。まぁ、時代もあるんでしょうけれど。

当時、父が勤めていた、米・酒を販売するお店の小売り店が近くのショッピングセンターに入っていたので、そこで時々、お店番(レジ打ち)をしていました。お客さんは少なかったので、ほぼしゃべっていましたけれど。

でも陳列の仕方をみていたり、どんなお酒がよく売れるのか、お酒とお米の値段の感覚なんかも身に着いた気がします。客寄せの手書きポスターなんかも書いた気がする(笑)

高校生くらいまでしていたんじゃなかったかな。

大学生になると、看護学生でしたので、病院でのアルバイトをしたり、短期のイベント手伝いみたいなこともしていました。

当時は、時給をみてアルバイトしていましたね。

私の金融リテラシーは、当時それほど高くはなかったけれど、やっぱりアルバイトの中で得た経験や金銭感覚みたいなものは、とても貴重なものだったんじゃないかって思うんですよね。

アルバイトが出来なくなった長男のその後

長男は、せっかく始めたアルバイトが出来なくなって、落ち込むかと思ったけれど、案外と切り替えは早かったような気がします。

もともとあまり勉強を一生懸命するタイプの子ではなく、それでも成績は中くらい。理数系が得意で、勉強しなくてもそこそこの成績が取れていたけれど、英語だけ出来なくて。

高校2年の夏前くらいに、英語だけ塾に行きたいといい、あちこち体験に入ってみて、結局選んだ映像学習の塾。自分のペースで学習が出来るのがいいんだとかで、それから勉強のスイッチが入ります。

その時に長男が言った言葉。
アルバイトしていなくて良かったかもしれない。アルバイトしていたら、勉強に集中できなかったと思うから。」

ものごとの捉え方が大人になったなぁ・・・と、親である私が見習うべき言葉でした。私はと言えば、アルバイトくらいちょっと見逃してくれたら良かったのに・・・なんて思っていましたからね(苦笑)。

長男は、その後、物理学科の大学に行き、大学院まですすみ、現在は研究職。自称若手のホープなんだとか(笑)。

アルバイトが出来なかったことがよかったのか、それはわかりませんが、人生いろいろですね。

でも、若いうちに働く体験ってやっぱり大切じゃないかって、私は思うのです。

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