楽しそうにふるまう
私は、看護の学校を卒業して、病院に就職して社会人になりました。
もともと看護師を希望していたわけではなかったのですが、学生の時に出会った患者さんの影響で、看護の仕事が好きになっていました。人のためになるこの仕事が大好きだったんです。
就職して、5年で仕事を辞めることになったのですが、最初の頃、同僚や患者さんによく言われたことの一つが「仕事楽しそうだね」って言葉だったのです。
仕事は楽しいものなのか
仕事は楽しいだけじゃ出来ないけれど、楽しくなければ仕事は続かない。
私は看護師なので、やはり患者さんのために出来ることをしたい。だから勉強してきたし、勉強を続けている。
「患者さんのために何ができるだろうか」って考えながら仕事をしていたから、楽しそうって言われたのかなあって思う。
決して楽しいだけじゃないし、辛くて泣いてることも多かったけれど、仕事はやっぱり楽しかったような気がする。
そして、今現在も仕事は楽しいのですが、さすがに、この年齢になると「楽しそうね」って言ってくれる人はいないようです・・・。
最近は、楽しいけれど、ちょっとしんどいかもしれないですね(苦笑)。
仕事への向き合い方
話は少し逸れるのですが、以前の職場でのエピソード。
患者さんの側でケアをしていた看護師が、患者さんのメガネを壊してしまいました。その看護師は、謝ることをせず「上のものに相談してきます」と去ってしまったんです。
それで、その患者さんがものすごく怒ったんだけれど、それは〝メガネを壊したこと〟じゃなくて、〝すぐに謝らなかったこと〟に対して怒ったんだそうです。
そりゃそうですよね。
まず謝るのが先、その後に、どうやって弁償するか・・・だと思うけれど、その看護師は、まず謝るということが出来なかったみたい。
時代の変化なのかな。
相手の立場じゃなくて、自分の立場が最優先になってしまうみたい。
私がお店を選ぶ理由
私が、自分が受けるサービスを選ぶ基準みたいなものの一つに、お店の雰囲気とか人柄があります。
やっぱり、同じお金を使うのであれば気持ちよく使いたい。
できれば、スーパーのレジでも、感じのいい人、気遣いの出来る人だと、うれしいというか、得した気分になるんですよね。
でも最近気付いたのは、その感じのいい人って、
つまり、楽しそうに仕事をしている人なんかなって思うんです
楽しそうに仕事をしている人って、やっぱり、相手に喜んでもらいたいって思っているんですよね。
私は、2年ほど前まで千葉県に住んでいて、その時10年以上同じ美容室に通っていました。
なんでこんなに浮気もせず通ってきたかって言ったら、やっぱり、店員さんがみんな楽しそうに仕事をしている、店員さん同士が仲がいい。
「お客さんに喜んでもらいたい」っていうのが伝わってくるからなんですよね。
美容室って、数時間滞在するところだから、やっぱり雰囲気は大切!!
こういう目に見えないものってすごく大切だなって思います。
〝楽しそうか〟を基準にしてみる
どんなサービスを選ぶか、を考えた時の基準の一つが、
気持ちよく過ごせるかどうか。
そして、気持ちよく過ごせるかは、対応してくれる人が楽しそうな人かどうか。相手のことを考えて対応してくれる人かどうか。
賑やかな人とはちょっと違う。
だから、私自身も、どういうふうにふるまうかが問われるのかなと思う。
楽しそうにふるまう。
相手のことを考えて行動する。
相手の望むことをするというだけではなくて、自分の価値観の押しつけではなくて、相手にとって何が一番最良かを考えるということ。
そういったことを心がけていきたいなって思います。
しんどい時も、形だけでも楽しそうにふるまうといいかもって思ったり。
それが自分自身の幸せにも繋がるような気がします。
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