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備忘録的な紐付け知識学 ~三日坊主頑張る編~ しょの33

 某クイズ番組を見ました。最後の問題でカズレーザーが「ベニスの商人」と答えて正解。見事優勝しました。
「良く知ってんな~」と改めて感心しました。
そこで、今回は(ヴェニスの商人)がどんな物語か書きます。
 ウィリアム・シェークスピア脚本で、1594~1597年に書かれました。日本では、関ヶ原の4~5年前です。
 お話は、 パサーニオさんは、恋人のポーシャさんと結婚するためにお金が必要なのですが持ち合わせがありません。そこで、親友の貿易商アントーニオさんに「貸してくれ」とお願いします。 しかし、アントーニオの財産は航海中の船にあり、貸すことが出来ません。仕方なくアントーニオは悪名高いユダヤ人のシャイロックにお金を借ります。 
(期限内に払えなければ、アントーニオの肉1ポンドをシャイロックに渡す)と言う契約書を交わして⋯。
アントーニオは、楽観してたのですが、彼の船は沈んでしまい、シャイロックに自分の肉を1ポンド渡す羽目になってしまいます。
それを聞いたパサーニオはポーシャからお金を受け取り、ヴェニスに戻ります。
しかし、パサーニオのお金をシャイロックは受け取りうとしません。
シャイロックはアントーニオに、彼の阿漕な商売を邪魔された経緯があり、アントーニオを憎んでいたのです。
どんなにお金を積まれてもシャイロックは首を縦に振りません。
「好きでなければ殺す 人間とはそう言うものか!?」
「ふん、憎けりゃ殺す 人間はそんな生き物だ!!」
シャイロックは裁判に訴えます。
そして、若い法学者に扮したポーシャがこの裁判を担当することになります。
ポーシャはシャイロックに、「慈悲の心を示しなさい」 と諭しますが、シャイロックは頑として受け付けません。
ポーシャは、シャイロックに
「アントーニオの肉を切り取っても良い」
と判決を下します。
「但し、血を一滴たりとも流せば契約違反として財産を没収する」
シャイロックはどうする事も出来ずに諦めます。
「では、お金を要求します」
しかし、シャイロックは、これまでパサーニオのお金を受け取らなかった事、アントーニオの命を奪おうとした罪により、財産を没収されることになります。
無罪となったアントーニオは慈悲の心を示し、シャイロックの善良な娘に財産の半分を譲る事、シャイロックはキリスト教に改宗する事を条件に罪を許します。
まぁ大雑把ですがこんなお話です。
 「ヴェニスの商人」は、アメリカでは、ユダヤ教の信者のシャイロックを故意に悪く書いている、ユダヤ人のイメージを著しく悪くしていると言う事で、図書館等で置いてない時期があったそうです。現在でも「ヴェニスの商人」の上映、上演は暗に控えているそうです。
何しろアメリカ人は、
「イスラエルの建国に一番力を尽くしたのはアメリカだ」と言う強烈な自負があるので猶更でしょうね。

そんな無理しなくて良いですよ。