「見えない手紙」 町子さんと小太郎
十三日目。
空っぽの郵便受けは、何日目に人を不安にさせるのだろう。
我が家の郵便受けが空っぽになってから、今日でもう十三日目だ。それも数え始めた日からだから、もっと経っているかもしれない。ピザ屋のチラシも、先月買った洋服代の催促もなんにもないなんて、そんなことがあるだろうか。
十四日。
朝、布団の中でぐすぐすしていると、町子さんから電話がかかってきた。
「遊びに行くから、そろそろ起きて待ってて」
二度寝したいところをがまんして、布団からはい出すと、窓際に椅子を