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#10 赤子のように恐れている

#10 赤子のように恐れている

大好きな映画や漫画やお笑いから、なにか凄まじいエネルギーをもらうことがある。
おおよそほとんどの人がそういった経験があるかと思う。

そんな時、ついついネットでみんなの感想なんかを検索してしまう。

検索してみると同じ作品に触れて、同じように熱を感じた人たちが、ネットにはたくさんいて、嬉しい気持ちになる。

一方で困るのが、「何が面白いのかわからなかった。」や、「全然わからん、〇〇の方が良い。」と言った意見もたくさん目に入ることだ。

R1グランプリ優勝の街裏ぴんく氏でかなり笑ってネットをみてみたら「全然わからんかった」「出来レース」「おもんない」みたいなコメントがかなり目についた。
また、先日アカデミー賞を受賞したジブリ作品「君たちはどう生きるか」を観た時も世間の意見はなかなか割れており、ネットには「よかった派」と「わからん派」が溢れかえっていた。

この風潮に僕はものすごい「寒さ」のような感情を抱いてしまう。
何故わからないと感じたということをみな大きな声で発信するのか。
まるで赤ん坊のようにわからないものが怖くてしょうがないのか。

子供の頃、「クイズ! ヘキサゴン!!」という番組で「羞恥心」というアイドルグループが組まれた。
この番組はかなり人気があった記憶があり、当時くらいからいわゆる「おバカキャラ」みたいなものが流行り出したような気がする。
当時も僕は「寒さ」を感じたのを覚えている。

もちろんおバカな人たちが活躍出来る世の中は素晴らしい。
どんな人でもなにか輝ける場所があるべきだと思う。

しかし、「おバカでいいじゃん!」という空気はよろしく無いんじゃないか。
やっぱりおバカは良くないよ。

テレビにはおバカで売れて影響力を持った人たちがたくさん映ってるし、それでお金持ちになって、成功してる人もたくさんいるとは思う。

でもだからってみんながおバカでいいのか。

自分のわからないものはわからないでもいいとは思う。
なんでも知ってる人なんていないから。
でも素晴らしいものをわからないって言ってる自分ってちょっと恥ずない?

それって少し寒くない?

自分ももしかしたら同じようなこと言ってる時もあるんだろうなぁと思いながら、なるべくそんな生き方をしないようにしたいなと思った今日この頃でした。

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