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#8 少年はお笑い芸人になりたかった

#8 少年はお笑い芸人になりたかった

僕は現在、飲食業に携わっているが、就職活動を始める大学4回までは、本当に何の仕事をするか決まっていなかった。
今の職業についているのも、何となくサラリーマンとして働くイメージがつかなかったからというだけの理由で始めたものだ。

今でもたまに、自分が本当にやりたかった事について考える事がある。

小学校を卒業するまでは、父は陶芸家として生計を立てており、母は専業主婦だった。

小学校の卒業アルバムか何かには、将来は普通のサラリーマンになると書いてあった。
冷めたを書いてると思う。
でも本当はなんとなく陶芸家になるもんだと思っていたのを覚えている。
やりたいというか、そういうもんだと思っていたのだ。

あと、この頃はテレビばっかり観ていて、特にお笑い番組がたくさんあったので、夢中で観ていた。
親が自由人だったからか、かなり甘やかされており、同級生が寝ている時間の『爆笑オンエアバトル』『リチャードホール』等も観させてもらっていた。

子供の頃の僕はどちらかというといじられキャラでどちらかというと笑わせるというより、笑われていると言った方が正しかったのだろうが、それでもみんなが笑うのがなんか好きだった。
今思えば、それがなければ今頃引きこもりのニートになっていたかもしれない。

僕はあの頃きっとお笑い芸人になりたかったんだと思う。


 

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