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#6 僕も誰よりも早くいい席で、いい景色が見たかった。

#6 僕も誰よりも早くいい席で、いい景色が見たかった。

2024年になった。
去年は大変で、仕事に追われて勝手に追い詰められ、結果ストレスをコントロール出来ずに病気になってしまった。
スタジオジブリの名プロデューサーの鈴木敏夫氏が、「自分のために働いてる奴が、鬱になる。」と言っている記事を見て、「あぁ、まだ僕は自分の為にやっているのか」と悲しくなった。

なんとか薬を服用しつつ仕事を続けることができ、最近は薬もようやくなくす事が出来た。(通院すぐ辞めてしまってすみません。)

今回の病気で、改めて自分の生活を見直そうと気合を入れて、
・よく噛んで食べる。
・いっぱい食べる。
・歩幅を大きくとる。
・毎日腕立て伏せを10回する。
という基本的な事をなんとなく意識するようにした。

すると、みるみる体重も増えて、病気のピーク時が52kgだったのが、3ヶ月ほどで60kgまで伸びた。

僕は昔から痩せ型だったので、今が人生で1番重たいという事になる。

ふと、結婚前に最後に付き合った彼女に「60kg超えてないやつは男じゃない。」と言われたことを思い出した。
懐かしい。
あの頃の俺に、「大丈夫だよ。」と言ってやりたい。
「何が起きても大した事じゃなくて、病気をしても治るまで待てばいい。治らなかったらそれもそれだよ。」と。

大学の頃、「真心ブラザーズ」が好きだった。
僕たちの年代のバンドでは無いが軽音部でコピーするほどだった。

中でも「マイ・バック・ページ」という曲が好きだ。
ボブディランの曲に日本語詩をつけて、彼らが歌ったものだ。
今聴くと、あの頃の記憶が少し蘇る。


マイ・バック・ページ/真心ブラザーズ

白か黒しかこの世には
無いと思っていたよ
誰よりも早くいい席で
いい景色が見たかったんだ
僕を好きだと言ってくれた
女たちもどこかへ消えた
あの頃の僕より 
今の方がずっと若いさ

今はありがたい事に、最愛の妻と出会う事が出来たが、当時の彼女に振られた時には本当に死んじゃうんじゃ無いかと思ったもんだ。
あれから数年が経った。誰よりも早くは無いかも知れないけど、見てる景色は、いいものだ。
あの人にも見せてあげたいくらい。
そう言えるくらいの余裕はある。


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