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#11 止まらない咳と存在しない痛み

#11止まらない咳と存在しない痛み

3月後半から風邪気味だった。
仕事はなかなか休めないのでなんとか行く。

2週間ほど経っても治らずに放置していたら、咳のしすぎで肺が痛くなってきた。

流石に肺に穴が空いているんじゃ無いかとすら思えてきたので、仕事終わりに診てもらえる病院に行く。
レントゲンを撮ってもらってわかったが、肺はなんともなっていなかった。

こんなこと言ったらほんとに穴が空いてる人に申し訳無いが、気持ち的には「穴の一つや二つ空いてろよ!」くらいの気持ちだった。

咳の薬だけもらって帰る。
薬をもらった翌朝。
より体調が悪くなり、会社を休んだ。

去年の秋に適応障害をぶり返してから体調がいい時が無い。

朝起きると、咳が込み上げてくる。
咳をすると肺が痛いので、恐る恐る咳をする。
身体は小さくかがめていた方が、咳の衝撃が抑えられるので、痛みがマシだ。

そこから数日経つ。
薬のおかげか、咳はだいぶとマシになった。
副作用かわからないが下痢気味ではある。
あと相変わらず肺の痛みが続く。

もう心療内科に通うのはこりごりなので、行かないが、おそらく適応障害のぶり返しでストレスで痛いのだと考えるようになった。

よく考えると不思議だ。
共有出来ないものなのでなんとも言えないが、普通に生活するには大変なくらいの痛みを感じるが、レントゲンを見るとめちゃくちゃ綺麗だし、内科の先生は何も問題ないと言う。
人生で初めての適応障害になった時も同じだった。

きっと身体は丈夫な方なのだろう。
父母に感謝だ。

しかし、そうなるとこの痛みは一体なんなのだろうと思う。
痛みを感じているのは脳なので、脳が生み出した痛みだと言うのはわかるのだが、身体が傷ついているわけではない。
これは「存在しない痛み」なのだ。

無いものを感じる。
オカルト的な痛みというわけだ。
知らない人より、知ってる人の方が優しくなれるだろうか。
ださい考え方かもしれないけど、弱さを知って、より強くなって、もっと優しくなりたいと思う。

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