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究極のビビリが左卵巣腫瘍を摘出した話 ⑥

 卵巣摘出の良性の場合最近では、身体に負担の少ない腔鏡下手術式(小さな穴をあけて内視鏡を等で手術する方法)が選択される事が多いようです。
境界悪性の場合は開腹手術(お腹を開いて手術をして、両方の卵巣、卵管、大綱を切除する事が基本との事。もちろん、妊娠の希望がない事が条件。)

私はMRIの検査にて、境界悪性腫瘍、又は悪性腫瘍が除外できなかった為、開腹手術にて手術を行う事になっていました。
(私の場合、片方の卵巣、卵管、大綱は摘出していません。)

14時過ぎ、主人と繋いだ手を離し私は手術室に向かいました。名前や生年月日を聞かれ気が遠くなりそうな緊張の中、答えていました。


主人と別れた入口のまたもう一つ奥に本当の手術室がありました。そこに徒歩で向かい、手術台が見えました。耳には聞き覚えはないけど、何だか本当に明るいポップな音楽が流れていました。WANIMA?
あんまり、WANIMAは詳しくありませんが、どこかスピード感溢れる明るい音楽が手術室に響いていました。
WANIMAかは、確信ありませんが、本当にWANIMA的な音楽をご想像下さい。笑


ん?これは私を少しでも楽しい気分にしてくれる為に流してくれてるのか???

ん?先生自身のテンション上げて手術しようとしてんの???音楽にノリながら私の卵巣取る手術しないでくれよ!?

等いらない疑問を感じつつ、もしも前者だとしたら、私に聞きたい曲やリラックス出来るジャンルを聞くべきなんじゃない?と、更にいらない疑問をちょっと冷静に考えてました。
(ただ、音楽で緊張を和らげてもらったのは確かです)

手術台に横になるように指示され、左側を向いて横になりました。
背中から、細い針を使って脊髄の近くに細い管を入れる硬膜外麻酔というのをいれて貰いました。背中の奥に何とも言えない、痛みがありました。
ただ、その後仰向けになっても、背中に針や管があるはずなのに何も感じない事がとっても不思議でした。

仰向けになると、今から全身麻酔をしますね。
と、口にマスクをされました。
ゆっくり深呼吸して、先生が数を数えてるうちに意識がなくなりました。
あまり、怖いような感覚ではなく本当に眠ったって感覚の方が強かったように感じます。

私の手術時間はおおよそ、3時間くらいで終わるとの事でしたが、思ったより癒着が酷かったようで、手術が終わったのは、予定より2時間弱長かったようです。
家族にはとても心配をかけてしまいました。

手術後全身麻酔が覚めてからでないと、病室には戻れないので、私が病室に戻ったのは19時50分くらいだと思います。

主人が病室まで一緒に来てくれたのですが、私は息がとにかく苦しくて、暑くて、マスクを外したくて仕方ありませんでした。術後の影響で、38.8℃くらいの熱がありました。
コロナのルールなのか、術後でもマスクを余儀なくされました。(酸素マスクではなくて、本当に普段しているマスクです)

頑張ったね。と声を掛けてくれる主人にも麻酔がすっかり覚めていなく意識がしっかりしてなかった為、うっすら頷いたり、ひたすらマスク苦しい。って言ったような記憶があります。
20時頃面会時間も当に過ぎていた為、主人は帰宅しました。

そのまま眠ってしまいましたが、22時頃目が覚めましが、ほんの少し身体を動かすだけで、頭はまだグルグルするような気持ち悪さがありした。
あの、若い頃に飲み過ぎた時の何とも言えない、視界も頭もグルグルの感覚です。(私だけだったら誰にも伝わらない笑)

腕には血圧計、鼻には酸素マスク、足にはマッサージ機?のような血栓防止の器具(ウィーンウィーンうるさいケド、私はマッサージ気分で気持ちよかった)指には酸素濃度計、手首には点滴、お股にはカテーテル、もう全身繋がれすぎて、しんどかったです。

それに加えて身体をほんの少し動かすと点滴の何かが反応して、ピーピーピーピー鳴って、、、。その度に看護師さんに来て貰い本当にそれが、精神的にも申し訳なさすぎて辛かった。(多分点滴がピーピーなったら、看護師さんに伝わるようになってる)

また、1時間毎にバイタル測定(血圧、体温、脈)を計りに来てくれる為、0時ごろにはすっかり目も覚め身体も動かせましたが目が覚めてからは眠れない夜を過ごしました。

続く

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