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真・三國無双8が面白くない理由

《三國無双シリーズ》というのは、コーエーテクモゲームスが制作しているアクションゲーム。

最初の三國無双は格闘ゲームだったが《真・三國無双》からはザコ敵を狩りまくる爽快アクションゲームの方向に舵を切った。
 7までは1つのマップで敵を倒しまくり、陣地を奪い、最後はザコ敵より強い大将を倒すという流れだ。実際の三国志の歴史進行と擦り合わせながら、これの連続でストーリーが進んでいく。
黄巾の乱→汜水関の戦い→赤壁の戦い…といった具合。
1戦ごとにムービーや戦闘準備を挟み、大将を倒した後はリザルト画面という内容。

8からはそれらが無くなった。

ではここから記事の本題に入ろう。


真・三國無双が面白くない理由

敵が軽い

8からはそれまで使っていたゲームエンジンを変えたそうだ。
その影響だろう。敵がフワフワしているので、ふっ飛ばしても重みを感じない。紙みたいになってしまった。

フレームレート

カクカク動いて電波が悪い時のスマホゲームみたい。PS4で発売された大企業のゲームとは思えない。僕が使っていたPS4スリムではそうなり、高性能なハードならば安定するのだろうか。

自由じゃない

オープンワールドなだけで、自由じゃない。グランド・セフト・オート、スカイリムといった他の好評を得ているゲームは、自由だ。人を轢き殺したり、風俗へ行ったりできる。選択肢が多い。真・三國無双8は特にそういった要素が無い。
現実の世界のような感覚を味わいたいからオープンワールドゲームをやるのであって、現実の要素が薄い近い開けた世界じゃないなら、それはただの広大なマップなだけ。
戦闘以外の充実感が欲しかった。

劣化版真・三國無双

と言っても過言ではない。

特に変わっていない。
マップが広くなって、敵がペラペラになってしまった。これならまだ7の方が良かった。やりたいことが明確でないまま、エンジンの変更、オープンワールド性の導入をしてしまったからこうなった。

改善希望

マップでの戦いなので、歳をとったとか、戦闘以外でどう人物が動いたのかなどが分かりにくい。
まずここを改善して欲しい。
フィールドを広大にする前にここだろうと思う。

三国志は群像劇だろう。
今までの課題がその群像劇を表現しきれなかった点にある。オープンワールドというより、今まで描けていなかった空白の部分を描く必要性があると思う。
 今までの三國無双が《黄巾軍と戦う》という部分だけ描いてきたとして、これからの三國無双に期待するのは《黄巾軍ができた経緯》と《黄巾軍と劉備が戦うようになるまでの過程》の部分をムービーではなくゲーム内で描くこと。
その手段としてオープンワールドを使うのは良いだろう。
しかし8では、オープンワールドが目的になっている。オープンワールドにすること自体が目的なので、中身が無い。従来と同じ《黄巾軍と戦う》ことが、広大になって繰り返されているだけ。
戦闘準備画面やリザルト画面をローディングで挟まないため、地続き感はある。しかし、群像劇が表現できていない。

武器出せる機能、必要ある?

8には、武器を自由に構えられる機能がある。
しかし敵に近づくと、自動で武器を取り出すので、構えられる機能は無意味。
戦闘外で武器を振り回す機会は、少なくとも僕には発見できなかった。一般人は存在しているが、武器で攻撃しても、当たり判定がないためすり抜ける。グランド・セフト・オートや、スカイリムだと、一般人への攻撃もゲーム表現のひとつとなっているため、当たり判定がある。攻撃すると吹き飛んだり、怒ったりといった反応を示してくる。
真・三國無双にはそれらがないため、戦闘外の武器攻撃をする意味が無い。まあ…一般人攻撃できたら、対象年齢が引き上げられるか?

真田丸

 同じくコーエーテクモが作った《戦国無双〜真田丸〜》は少年期、青年期、壮年期と、歳月の経過が分かりやすかった。三國無双シリーズは、一生を通して武将の容姿モデルが変化しない。なので、時間の経過や他のキャラクター達との関係性が分かりづらい。

この要望が反映されるのは《真・三國無双12》くらいだと思う。


PS.

BGMは毎度のこと良かった。

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