総合商社の面接官

はじめまして。30代総合商社勤務、新卒採用の面接官です!学生時代は語学力・体育会・サー…

総合商社の面接官

はじめまして。30代総合商社勤務、新卒採用の面接官です!学生時代は語学力・体育会・サークル経験なし・私大文系で5大商社2社から内定を頂けました。就活時代に考え抜いた戦略を、面接官という立場になって答え合わせした結果を学生の皆様にご提供し、少しでもお役立て頂ければ幸いです。

最近の記事

総合商社を受ける上で抑えておきたい話題

ご覧頂きありがとうございます。 更新を止めてしまっていましたが、最近何かのキッカケで多くの方にフォロー頂けましたので再開したいと思います。 フォロー・いいね頂き誠にありがとうございます。 いま、抑えておきたい話題いま、総合商社の就活をする上で確実に抑えておいた方が良い話題・キーワードをお伝えします。 DX(デジタル・トランスフォーメーション) SDGs(特に脱炭素) ダイバーシティ(多様性) この3つです。 では上からご説明します。 DX(デジタル・トランスフォーメー

    • インフレの中、総合商社は今なにをしているのか?

      投稿がだいぶ空いてしまいました。 お読みいただきありがとうございます。 総合商社の第1四半期決算は既に出ていますが、前年比若干の減速はあるものの、引き続き各社は凄まじい勢いで好業績を続けています。 また、各社の中期経営計画を見てもこの好業績は持続可能なものであると説明しており、インフレ・円安が収まることを前提にしても、さらなる成長を提示しています。 ちなみにこの中期経営計画なのですが、突発的な損失により一時的に下振れする可能性はもちろんありますが、基本的には上振れする確

      • 総合商社の就活面接直前で考えるべき唯一のこと

        お読み頂きありがとうございます。 総合商社への就職活動へ挑む上で、面接の直前に考えるべき唯一のことをお伝えしたいと思います。 それは、新卒が総合商社入社の唯一の道ではない、ということを冷静に認識し直す、ということです。 私が就活をしていた10年ちょっと前、総合商社の中途採用は極めて少なく、99%というレベルで人材確保は新卒採用がメインでした。 つまり、新卒で入れなければ総合商社に入ることは実質できない、という状況だったのです。 しかし、この潮流は業界全体として5年程前

        • 総合商社の就活において学歴は重視されるのか?

          就活における学歴の話は数々の都市伝説があり、色々なところで話題になっており、実際に気にしている方も多いと思います。 若干センシティブな話題ですが、総合商社の就活における結論としては、 学歴のみを理由にして落とされることは基本的にありません。 ですが実態として総合商社の内定者には学歴に著しい偏りがあるのは事実であり、これにはいくつかの要因があります。 内容を少し深掘りしていきます。 まず、内定者の学歴に著しい偏りがあると記載しましたが、会社毎に出身大学を集計したデータもよ

        総合商社を受ける上で抑えておきたい話題

          総合商社の就活におけるグループディスカッションでの最適な立ち回り part.2

          お読み頂きありがとうございます。 こちらにpart.1を記載していますので、ご興味のある方はpart.1からお読み頂けますと幸いです。 では、そのままpart.1の続きを記載していきます。 まず戦略その1として グループ内で最もメタ認知できている人間を演じる ということを意識します。 メタ認知というのは俯瞰とも言い換えられ、一段上の視点から客観的に自分たちのグループや議論を把握・観察しており、その観察結果を元にした発言ができる状態です。 言うなれば、映画に出演しながら

          総合商社の就活におけるグループディスカッションでの最適な立ち回り part.2

          就活における敬語の習得は超重要という話

          お読み頂きありがとうございます。 以前こちらの投稿にて以下のように記載しました。 服装と同じ性質を持っているのが敬語です。 点数化はされませんし、それで合否が決まることもないのですが、印象という意味では少なからず影響があります。 また、印象とは別の観点で、敬語をある程度習得しておくことによる非常に大きなメリットがありますので、それを後半に記載します。 超重要とは言ったものの、学生の敬語がつたないということ自体、面接官としては当たり前の光景であり、完全に慣れています。 よ

          就活における敬語の習得は超重要という話

          総合商社の就活におけるグループディスカッションでの最適な立ち回り part.1

          お読み頂きありがとうございます。 私が就活していた10年以上前の時点でグループディスカッションを採用の過程に取り入れている企業はたくさんありましたが、そこから10年でさらに爆発的に増えた印象があります。 総合商社もかなりの割合でグループディスカッションを入れていますし、インターンにおけるグループワークなどもグループディスカッションの超長時間バージョンだと言えます。 グループディスカッションというのは、複数の学生の様々な能力を多面的に同時判断できるという、費用対効果が極めて

          総合商社の就活におけるグループディスカッションでの最適な立ち回り part.1

          就活面接で短所を聞かれたときの最適解

          お読み頂きありがとうございます。 今回は短めにずばりタイトル通りの説明をします。 まず、「短所を聞かれたら、言い換えると長所になるような説明をしましょう。例えば”私の短所は頑固なところです。しかし、これはある意味粘り強さとも言え、例えば過去に〜〜〜”というような回答です。」という説、というかテンプレ回答例みたいなものがありますが、これはやめた方が良いです。 この手の何でもかんでも露骨な自己アピールの場にしようとする発言は、そもそもコミュニケーションが上手く成立しないので

          就活面接で短所を聞かれたときの最適解

          総合商社の就活で求められるコミュニケーション能力とは具体的に何なのか?

          お読み頂きありがとうございます。 総合商社に限らず、就活の面接でコミュニケーション能力というのは非常に重視される、というのは恐らく多くの方が認識していると思います。 ですが、このコミュニケーション能力という言葉自体が抽象的でなので、具体的にどういうこと?と思われる方も多いと思います。 今回はこのコミュニケーション能力、通称コミュ力にフォーカスして説明していきます。 また、後半ではコミュ力最強形態がいかなるものか、どうすればそれを面接で発揮できるのか、という点を独断と偏見の個

          総合商社の就活で求められるコミュニケーション能力とは具体的に何なのか?

          面接のラストに聞かれる「最後に質問・自己PRはありますか?」への鉄板回答

          お読み頂きありがとうございます。 総合商社に限らず、面接のラストに「何か質問やこれだけは言っておきたいことはありますか?」と聞かれることは非常に多いです。 一見どうでもいいことのように見えますが、ここで「特にありません」と答える人は、程度の差はあれどほぼ例外なくマイナスな印象を与え、当落線上の人は落ちるキッカケにもなりかねない、それほど重要なものだったりします。 また、追加の自己アピールを話すことはマイナスにはなりませんが、大抵の場合ほとんど意味がありません。 なぜかと

          面接のラストに聞かれる「最後に質問・自己PRはありますか?」への鉄板回答

          総合商社の就活において英語などの語学力は重視されるのか?

          お読み頂きありがとうございます。 もちろんどんな業種であれ語学力はあるに越したことはないのですが、そうは言っても総合商社の場合は合否にどの程度関係してくるのかが分からず、気にしている方も多いのではないかと思います。 では結論から申し上げます。 英語などの語学力不足が理由で落ちることはほぼ確実にありません。 また、語学力があることは多少のプラスになることもありますが、プラス評価になるような語学力というのは想像以上のスキルが必要で、具体的に言えばネイティブレベルのトリリンガル

          総合商社の就活において英語などの語学力は重視されるのか?

          就活における服装は超重要という話

          お読み頂きありがとうございます。 総合商社だけの話ではありませんが、就活における服装のちょっとしたお話です。 就活には”合否に影響するもの”と”合否に影響しないもの”があり、 さらに前者には以下の2種類があります。 1.直接的に点数化されて合否に直結するもの 2. 点数化はされないが”印象”という形で 1 に影響を与えるもの 就活における服装は間違いなく上記の 2 に該当します。 点数化はされませんが、決して”合否に影響しないもの”ではありませんので軽視してはいけませ

          就活における服装は超重要という話

          総合商社の就活において志望動機は重要なのか?

          お読み頂きありがとうございます。 今回は就活における総合商社の志望動機というものについて、10年前は学生、現在は面接官になった立場からお伝えしていきたいと思います。 OB・OG訪問のコツなども簡単にお伝えします。 まず最初に結論をお伝えします。 総合商社の就活における志望動機というのはそもそもあまり重要ではありません。 よって志望動機を考えることに時間を掛けることは得策ではありません。 とはいえ聞かれることもあるので、どういった志望動機を答えれば良いのかもお伝えします。

          総合商社の就活において志望動機は重要なのか?

          総合商社の高収益は続くのか?

          先日、三井物産が2023年3月期の決算を発表し、最終利益が総合商社としては初の1億円を突破しました。 この記事時点ではまだ発表はされていませんが、三菱商事も1億円超はほぼ確定しています。 一方、三井物産の2024年3月期の事業計画は約9千億円と若干の失速を予定しています、とはいえあの社員数で9千億円というのは尋常でない利益であることは間違いありません。 おそらくその他の住友商事や伊藤忠商事、丸紅も好調な決算を出してくるでしょう。 では総合商社のこの高収益は続くのでしょうか?

          総合商社の高収益は続くのか?

          総合商社は激務なのか?

          今回のテーマですが、就活を考えている学生さんや転職を考えている方を含め興味がある方も多いと思いますし、誤解している人も非常に多く、Web上にも間違った情報が大量に溢れているのでここで現場の事実を明確にお伝えしたいと思っています。 結論をまとめると以下の通りです。 一般的な観点から言って8割以上の社員が激務ではありません。 激務ではないという判断に「報酬の割には」という条件は付きません。 単純な労働時間や労働環境だけを絶対評価して激務ではないと言えます。残り2割の激務に見え

          総合商社は激務なのか?

          面接官はES・ガクチカの内容を重視しているのか?

          総合商社の面接官をやっている立場からテーマを就活に絞って書いていきたいと思います。 面接官はガクチカや志望動機の内容などESをどの程度重視しているのか?という疑問にお答えします。 結論、ほぼ全くと言っていいほど重視していません。 まず前提からお話すると、基本的に面接官というのは人事部の採用担当の社員ではなく、それ以外の一般的な部署の社員がやっています。 (最終面接は役員等が出てくるので別物と考えてください) 人事部の採用担当はあくまで採用の企画・運用をする社員であり、面

          面接官はES・ガクチカの内容を重視しているのか?