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どんなに要領が悪くても「あなただから」とお願いされてしまう方法

のれんに腕押し。ぬかに釘。
猫に小判に、ぶたに真珠。

先日、子供と一緒に
Eテレをみていた時のこと。
同じような意味の諺を
歌にして紹介していた。

そのほかにも、お馴染みの、
馬耳東風やら、豆腐にかすがい。
それから、
貝殻で海を干す、やみ夜の錦、
なんてぼくが知らないものまで。

なるほど、
こんなにも同じ意味の諺があるなんて、
そして、その意味が
今も変わらず通じてしまうのは、
ぼくたち人間は、
どれだけ無駄なことにエネルギーを割いているのかと、
妙に反省させられてしまった。

思えば、仕事を一つ取ってみたってそう。

あ〜、このやり方、
全く効率的じゃないんだろうな

そう知りながらも、
いつまでも同じやり方を続けていて。

その上、改善に取り組まない自分が悪い、
そう気づいているのに、
うちの会社って、無駄ばかりですよね、
と愚痴に花を咲かせたり。

ほんと、耳の痛い話なんだけど、
ふと思い出したのが、先日のYouTube

偶然見つけたその番組は元プロ野球選手、
ジャイアンツのエースだった「江川」のチャンネル。
その江川さんと元阪神の四番「掛布」さんとの対談

ピッチャーとバッターという、
全く立場の違う二人なのですが、
その二人の意見が、
ピタッと一致した点があったのだ。

それが、

いつも全力なんかじゃもたない。

大切なのは、ピッチャーなら、
どうやって九回を投げ切って勝つか。
バッターだったら、
一試合を通じて、どこで結果を出すか。

さらに、それを一年間、
いや、数年間、どう続けるか。

そして、そのために大切なのが、

そのために、どこで手を抜くか。

一試合なら試合の流れ。
一年なら自他のチームの勝敗状況、調子の波。
数年単位でのチーム編成。

それを見極めて、
ここぞというところで力を出せるように、
戦略的に手を抜く
休んでおく
これが大切だと言うのだ。

もちろん、日本シリーズといった短期決戦では、
状況が違って、とにかく一戦一戦戦い抜く、
みたいな姿勢は必要なのかもしれない。

ただそれだって、流れを読んで、
ここが勝負と見極めて、力を入れる。
そして、そうでないときは、
力を貯める、休んでおく。
そんな姿勢は変わらないはずだ。

それを思うと、
ことわざの例を挙げるまでもなく、
ぼくたちは、
どれだけエネルギーを無駄遣いしていることか!

必要なことに力を出し惜しみして、
必要でないことに、こだわって、
結局、成果を出せていない。

というか、そもそも、
成果を出すために力をどう使うべきなのか、
という視点がない

だから、のれんに腕押ししたり、
真っ暗で見えないのに、
艶やかな錦を着たりしてしまうのだ。

全く頭を使ってないというか、
戦略がないと言うのか、
情けない限りである。

少しは頭を使って動きなさい
という話なのだが、
とはいえ、
簡単にできるものじゃない。

だから、まずは、ということで、
こんなことから始めてみようかと思う。

それは、

とにかく手を抜いてみる

もちろん、
最初から上手にできるはずはない。
力を抜くべきところ、
力を入れるべきところ、
その見極めが悪くて、
失敗したり、
怒られたりすることもあるだろう。

でも、そこでビビってしまうと、
結局いつもの
「全部やります。頑張ります」
そこから脱出できない

それに、どんな人だって、
そう、僕だって、
これまでやってきた中で、
本当に本当に外してはいけないところ
それくらいの見極めはできるだろう。

だから、それ以外は、
思い切ってサボってみる。
人に任せたり、
やらないという選択肢を選んでみる。

荒療治なのかもしれない。

でも、それくらいのことをしてみた時に、
初めてその先に見えるものがある、
そんな気がするのだ。

そして、それは、きっと
あなたにしかできないこと
そんな気がするのだ。

ということで、今日の一言

手抜きは自分らしく生きるための戦略的撤退。

サボり?
他人の批判なんて気にするな。
自分の得意を活かして、
継続的に結果を残していくために、
積極的に手を抜こう。

貝殻で海の水をくみ出す、
そんなこと、
いつまでも続けるわけにはいかないのである。

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