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24.5.17大型株⬆️&グロース株⬇️ 背景に3要因(インフレ/金利/景況感)

日本株の決算シーズン後の変化

 米利下げ期待が高まり金利低下を好感して大型株が上昇、一方でグロース株は下落、為替介入&利上げ懸念を受けて割高感が意識されています。米国のインフレ鈍化&景気減速に伴い、米景気のソフトランディング(緩やかな景気後退)が楽観視されています。今後、悲観的なスタグフレーション(インフレ&不況)へ変貌するか、引き続き、経済指標(CPI&ISM&雇用統計)をウォッチしていきます。

モノは外、生産は内 新たな経済トレンド

 外資企業が地政学リスクと円安メリットを受けて日本に生産拠点を新設する動きが活発化しています。米中対立により強固なサプライチェーンの確立が喫緊の課題となり日本を投資先に選んでいます。
 日本企業は自国内のサービス&商品の価値を再認識し、付加価値を上乗せした適正価格で海外展開しています。特に高品質な農産物は海外人気も高くメイドインジャパンのブランドです。プライシングの妙味が利益率の向上につながり企業成長を牽引します。

2022年の為替相場を基に円高シナリオ予想

 2024年の為替相場は2022年と類似しています。年始の円安から始まり日銀のゼロ金利解除⇨米国のインフレ懸念(利上げ懸念⁈)⇨為替介入を経て米利下げ期待の再浮上により円高へシフトしつつあります。
 今後もインフレ鈍化(CPI)&景気減速(ISM&雇用統計)を再確認できれば円高トレンドを確立し企業の想定為替レート144円台への到達も考えられます。6&7月FOMCの会見に注目です。金利政策のメインシナリオは9月利下げ&年内2回です。

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