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毒親サバイバーの私には見えないお約束があった

私にはどうしてもそうなってしまうことがありました。
変えたくても変えられないことがありました。
やめたいのにやめられなくて、本当に不思議でした。

それは自己犠牲です。
私は自分の持っている何かを差し出さないと、この場には居てはいけないと思っていました。

身体を壊すまで働いてしまう。
膀胱炎には何回もなり、血尿にも慣れっこになっていました。
肩こりや頭痛は当たり前でした。
次第に自分の不調に鈍感になって、さらに無理ができる自分になっていきました。

嫌なことも笑顔で引き受けてしまう。
断る選択肢を持っていませんでした。
本当は嫌だと思っているので、心のバランスも崩れていきました。
家に1人でいると涙が溢れて止まらないこともありました。

私は自己犠牲をやめたいのに、やめられない。
自分が不思議で仕方ありませんでした。

私には幼少期の記憶がなかったので、自分が毒親サバイバーと気づくまでに時間がかかりました。
ゲシュタルトセラピーを受けて、記憶を取り戻しました。

私は母との関わりの中で「愛されるために何でもする」ということを繰り返していました。
それは母と私の見えないお約束になり、他人と関わる時にもそのお約束が私を動かしました。

お約束なので守ろうと頑張ってしまいます。
そして、見えないお約束なので自分ではなかなか気づけません。

私はセラピーを受ける中で見えないお約束に気づき、その自分を受け入れることでやめることが出来ました。

どうしてもそうなってしまうことがある。
もしかしたら「見えないお約束」があるかもしれません。



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