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バンドネオン弾きが家にやって来た

珍しい楽器を見せてもらった。
アンティーク家具のような…
宝箱のような…

小松亮太さんや三浦一馬さんの演奏をメディアで
観たこと聴いたことはあったけど……

ナマ音を聴いたり、
ましてや触らせてもらえるなんてこと
そうそう無いでしょう!?

その響きは
けっこう大きくシャープな音質なので
ウチのピアノ部屋でなら
思いきり音を出せるとのことで、
ハードケースを持ってやって来た彼女は
どことなく普段よりかっこいい。

「題名のない音楽会」で
何年も前に特集を見た記憶によると、
この楽器、演奏がそうとう難解だということが印象深い。

側面には右手と左手の前に全く不規則なボタンの羅列。
音階、音列とは無関係な並び。

同じボタンを押しても、
じゃばらを(…漢字で’蛇腹,ではちょっとだけ不気味に感じてしまう…)
’引く,と’押す,の伸縮によって
また違う音名の音が発音する。

50の手習いで始めて
音楽らしく演奏するに至ることなど私には考えられない。
…が、私より幾分若いとはいえ、
果敢にもこれを昨年から始めた彼女。

まずはその練習を見せてもらった。

音階練習(ドレミファソ……)→
3度跳躍音階練習(ドミレファミソ…)→
半音階練習(ド-ド♯-レ- レ♯-ミ-ファ-ファ♯……)など。

手元を見ないで音の位置を正確に把握して覚えるという基礎練習。

音階のボタンの位置を把握して
指が覚えるまでは
なんと時間を要することでしょう!

そして私を含め集まった仲間3人が
順に触らせてもらった。

膝の上に程よい重さが心地よい箱。
両側の指それぞれが次々ボタンを押し替えると
偶然の2音が生み出す美しい和音。

不協和音すらも洒落て聴こえ
ピアソラの世界観が彷彿とされ
ワクワクした。

二胡弾きの皆さんと合わせた3月以来、
今回は出番無く静観するのみだったhapPIANOさん(ウチのピアノ)だけど
いつか一緒に奏でたいよ…とつぶやいてる。

実は私も
楽器のイメージから勝手に
リベルタンゴのピアノ伴奏なんぞ練習してみてた。

彼女の話からは
G線上のアリアなどから始めていくことになりそうかな?

いつかその時を
楽しみにお待ちしてます(*^^*)

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