H a p p a n o U p d a t e s - No.244
真珠採り(全10回)
アウグス・ガイリ著 だいこくかずえ訳
アウグス・ガイリ(1891 - 1960)
エストニアを代表する後期ロマン主義の作家。美しさと醜さという相反する存在に焦点を置いて作品を書いた。19歳で作家デビュー。
Title painting by Estonian artist, Konrad Mägi(1878-1925)
日本でほとんど翻訳されることないエストニアの小説を連載しています。
20世紀初頭が舞台なのですが、登場人物の親子関係や男女間、夫婦間など人間同士のあり方、その表現には、現代の人間から見てそれほど大きな隔たりを感じません。小説の世界というのは、現実+著者の思想(あるいは人間の本質や普遍性を見抜く力)によるものだらかなのか。「真珠採り」全10話、完成しましたので、すべてお読みいただけます。第4話「白夜」は12月13日から連載の予定です。
第3話「真珠採り」
#1 トゥララ #2 エロ #3 ニペルナーテ #4 牧師館 #5 トゥララ
#6 考古学者 #7 真珠 #8 宮殿 #9 契約書 #10 結婚式
第1話『筏乗り』(全10回公開済み)
第2話『ノギギガスの3兄弟』(全12回公開済み)
モーリス・ラヴェルの生涯
マデリーン・ゴス著 だいこくかずえ訳
IX. 『博物誌』
タイトルは、フランスの作家で詩人のジュール・ルナールの詩集『博物誌』からラヴェルが5つの詩(クジャク、コオロギ、白鳥、カワセミ、ホロホロチョウ)を選び、歌曲に仕立てた作品です。パリ郊外のルヴァロワ=ペレに住んでいたとき、ラヴェルは近くの農場で、いろいろな動物を観察して楽しんでいました。
『博物誌』が仕上がると、ラヴェルはルナールに連絡し、曲を聴いてほしいと頼んだそうです。1907年1月12日のルナールの日記には、その日のことが記されていました。『にんじん』で知られる作家とモーリス・ラヴェルの出会いのエピソードです。
・ゴデブスキー家 ・『序奏とアレグロ』 ・オランダへの旅 ・ルヴァロワ=ペレへの引っ越し ・『博物誌』 ・1900年代初頭の歌曲 ・ラヴェルのオーケストレーション
□ 最近思ったこと、考えたこと(happano journal)
11.10/22 日系アメリカ人2世の視線と視野 その1(デザイナー)
11.12/22 日系アメリカ人2世の視線と視野 その2(映画製作者)
11.25/22 「あいだ」に立つことの難しさについて
日系アメリカ人といっても、どんな人たちなのかピンとこないでしょうか。ここで紹介する二人は、両親がアメリカに移住して、そこで生まれた2世のクリエーターです。一人はグラフィックデザイナー、もう一人は映画製作者。共に30代です。二人ともアメリカで育ったため、母語は英語ですが、日本語もできます。彼らは現在日本に住んでおり、日本人に向けてそれぞれ作品を制作しています。一人は本を、もう一人は映画を。作品はアメリカ人である彼らからの提言、提案のように受け取ることができます。
Web Press 葉っぱの坑夫/エディター大黒和恵/editor@happano.org
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