ハピナス

コネなしお金なしの泥医(専門科問わず部門)で日雇い労働、いわゆるバイト医に励んでいます…

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コネなしお金なしの泥医(専門科問わず部門)で日雇い労働、いわゆるバイト医に励んでいます。守備範囲は関東全域、石川県まで出張したことも。問診と聴診だけで生きていけるのか挑戦中。 https://twitter.com/Kb6gg1h65R90118

最近の記事

2024年5月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~

筆者は普通の医師と異なり常勤先を持たず、主に日雇い労働者として毎日を過ごしている。 コロナ禍ではバイト医全盛期だったからか給料を公開している記事もよく見かけたが2023年以降はめっきり見かけなくなった。それもあり現在のバイト医の実際の給料を公開してみようと思う。 前提として、本来5月の給与というのは4月に働いた分を指すと思うが毎日異なる事業主の元で働いていると給与振り込みは翌月だったり翌々月だったり、はたまた当日支払いだったりバラバラである。 今回はあくまでも5月に勤務した

    • 男性医師が直面する性差別の現実 -証拠画像も添えて解説します

      昨今アファーマティブアクションや女子枠はとどまることを知らない。有名大学でも女性限定食事補助や女性限定給付金も登場した。 天下の大企業も女性限定で120万もの大金を給付するという。 ついに一般職に社宅がないのは間接差別だとする判決もでた。ギバーおぢ裁判官には呆れるばかりだが、チン騎士JAPANではこれが日常なのだ。 東大の女子のみ家賃補助は直接差別だと思うのだが、男性は下級国民なので仕方がない。 この記事では医師の世界も決して例外ではなく、女性優遇/男性冷遇の波にのま

      • 女性活躍社会:今こそ女性医師が外科になるべきこれだけの理由

        消化器外科学会から外科医が減り続けているという悲痛な叫びが聞こえてきた矢先、とてもいいニュースが飛び込んできた。 英語が読めないので内容はよくわからないのだが、ハーバード大学の医師が言っているのできっとすごいことなのだろう。 女性活躍こそ至上命題となったわが国において、今すぐ女性医師は外科に転科し手術の道へ突き進んだ方がよい理由を考察する。 1.わが国では女子枠やAAが急速に取り入れられている アメリカではアファーマティブアクションは違憲となったようだが、先進国JAP

        • 減り続ける外科医、需要はあっても待遇が改善されない理由とは?

          日本消化器外科学会より国民の皆様へという題名で記事が公開された。 医師数は増加し続けている現在だが逆に消化器外科医は減少の一途をたどっており、歯止めがかからない状態だという。今回の記事では、前半はその中身を吟味しつつ後半ではなぜ外科医(≒消化器外科とする)が減っているのか、そしてこの先も間違いなく減り続ける理由を解説していく。 前提 医療業界において基本的に外科とは消化器外科・呼吸器外科・心臓血管外科・乳腺外科・小児外科を指す。脳神経外科や整形外科は外科とついているが別

        2024年5月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~

          医師から見たサラリーマンのいいところ その③

          前回のnote、医師から見たサラリーマンのいいところその②の続きで今回が最後である。 7.緊急の呼び出しがない/退勤後に電話がかかってこない 労働時間は科によるだろうし、一般的なサラリーマンとあまり変わらないかもしれない。しかし普通の病院に勤務する若手であれば(特にメジャーと呼ばれる内科や外科)は時間外に職場から電話がかかってくることがある。 この電話が仮に些細な事であっても対応するのはストレスになる。運転中など気が散って仕方ないし、就寝中なら睡眠不足になってしまう。そ

          医師から見たサラリーマンのいいところ その③

          吹田徳洲会病院の内部告発、脳外科医竹田くんの報道に思うこと

          度々ネットで話題になっていた脳外科医竹田くんの話です。ついに現在働いている病院の名前も出ているニュースがヤフーに掲載されました。今回脳外科手術の話はわからないので取り上げず、記事の内容について思うことをひとつずつ書いていきます。 ・傷の縫合中、介助するスタッフに針刺し事故を2回起こす まず前提として針刺し事故を防止するよう十分に注意を払うべきです。C型肝炎の患者ならなおさらです。 しかし個人的に問題だと思うのは「縫合処置を続けた」というところです。まずは処置を中断し水で洗

          吹田徳洲会病院の内部告発、脳外科医竹田くんの報道に思うこと

          医師から見たサラリーマンのいいところ その②

          前回のnote、医師から見たサラリーマンのいいところ その①の続きである。 4.昼休みがある/昼休みは外出可能 病院勤務の医師には昼休みという概念がない。診療が長引くこともあるし、手術中なら中断はできないだろう。常にPHSを持っているため労働から解放されておらず指揮命令下にあると言える。 実際に院外に出ることはほとんどできず、外でランチをとることができない。食堂で食事をとっても緊急のコールがかかるとすぐに病棟に向かったりするのは気が抜けず意外と精神的にきつい。 筆者はか

          医師から見たサラリーマンのいいところ その②

          医師から見たサラリーマンのいいところ その①

          病院勤務医時代に、世間のサラリーマンを羨ましく思っていたところがたくさんある。当直など医師になる前から少しは想像できていたことは別として、実際に働き始めて羨ましいなと感じたところを数回に分けて記事に書いていく。 1.客層が良い(または客と対峙しない/悪質な客を排除可能) 病院はどんなに悪質な患者でも排除することは難しい。これには大きく分けて二つの要因があると思う、BtoC企業であること、反社や酔っ払いであっても入口の部分で拒否することができないことだ。 医師が働く現場の

          医師から見たサラリーマンのいいところ その①

          ツーブロックゴリラ対策と上司が勧誘してくる不動産投資の断り方

          最近の円安ドル高でドル建て生命保険を売りつけるツーブロックゴリラ(通称プ〇ゴリ)が勢いを増しているのではないかと思い、今回の記事を書いていきます。四苦八苦Drのnote でもプ〇ゴリに騙されるなと警鐘を鳴らされています。 1.院外からPHSに電話をかけてくる系は何も話さずに切れ 研修医や専攻医の先生が院内業務に慣れようとしているこの時期に院内PHSに電話をかけてきます。 そもそも研修医に他院の医師から直接電話をかけることはまずありません。たすき掛けの病院での連絡事項や苦情

          ツーブロックゴリラ対策と上司が勧誘してくる不動産投資の断り方

          医師の働き方の良いところ -労働者としての立場をサラリーマンと比較

          儲かっているなどは世間の妬みを買うので決して言うべきではないが、大学病院勤務は月給20万で大変!(外勤の給料は絶対に言わない)もいかがなものかなと思う。 筆者は他の医師と馴染むことができず、医療業界以外の知人の方が多い。医師の働き方は世間一般といい意味でも悪い意味でもずれているところがあると思うので今回はその中でもいい点を取り上げていく。 なお、病気を治療してやりがいがある!なんて言葉は一切出てこない。今回の記事では他の方があまり触れていないところを書いていこうと思う。 1

          医師の働き方の良いところ -労働者としての立場をサラリーマンと比較

          医学部再受験のリスク② -たくさんの再受験生を見てきた医師の立場から考える

          前回のnoteでは普通の企業に就職することに対して再受験をする場合は金銭的に良いリターンを得ることは難しいこと、20代の貴重な時間を地方で過ごすデメリットを取り上げました。今回は入学/編入、医学生となった時の進級、誤解されがちな医師国家試験について考えます。 あくまで筆者個人の感想でありエビデンスの類は一切ありません。その点をどうかご了承ください。 1.無事に入学/編入できるか まず最初の関門です。単純な学力なら余裕で受かる方も医学部入試では面接点が存在するため面接官ガ

          医学部再受験のリスク② -たくさんの再受験生を見てきた医師の立場から考える

          医学部再受験のリスク① -たくさんの再受験生を見てきた医師の立場から考える

          昨今医学部再受験論や東大vs医学部論が話題です。医学部や医者になるメリットは多数語られていますが、あまり触れられていないリスクに関して書いていきます。 大きく分けて無事に入学(編入)/卒業/医師免許取得をできるか、無事に医師になったとしてそうでない場合と比べて金銭面でペイできるかの2つであると考えます。 この記事では金銭面を、早めに働く(稼ぐ)人にリターンで勝つのが難しい理由を主にとりあげます。 1.複利の力 今年は新NISAが始まり投資をする人/額も増え続けています。長期

          医学部再受験のリスク① -たくさんの再受験生を見てきた医師の立場から考える

          スポットバイトが直前にキャンセル!日雇い労働のドロッポ医が労基署に申告し賃金の一部が支払われたのでそのやり方を解説します。(一部加筆・修正しました)

          未払いの賃金などネットで検索すると弁護士事務所の宣伝サイトが数多くヒットする。具体的な方法が記載されているが、労働官や会社とのやりとりでネットには書かれておらず初めて判明したことなどがあったため今回noteに書いてみることにした。 2023年と言えばワクチンバブルがはじけバイト案件が壊滅的に減っていった年である。それでも紹介会社のサイトをこまめにチェックしていればワクチンバイトを細々と行うことができた。 2023年某日、ワクチンバイトに採用されていたが紹介会社経由で下記のよ

          スポットバイトが直前にキャンセル!日雇い労働のドロッポ医が労基署に申告し賃金の一部が支払われたのでそのやり方を解説します。(一部加筆・修正しました)