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【エッセイ】ちょっとした偶然のハナシ

2月22日は「猫の日」でしたね。そして「22年2月22日」でゾロ目の日でもありました。

このゾロ目は「シンクロニシティ(共時性・意味のある偶然の一致)現象」と一緒に語られることも多いですね。


10年以上も前になりますが、都内で観劇をして沖縄へ帰る日のこと。

帰る前日に観た舞台は2本。

1本目は 三谷幸喜さん作・演出、 野村萬斎さん、深津絵理さん、大泉洋さん 浦井健治さん、浅野和之さん出演の「ベッジ・パードン」。

夏目漱石のロンドン留学時代の下宿先でのエピソードをもとに描かれた作品で漱石とその下宿先の女中とのラブストーリーも織り交ぜられ、5人の出演者ですが豪華に、そしてリズミカルな空間で素晴らしい舞台でした。
さらに深津さんが演じた女中の名前が「アニー・ペリン」。

「アニー」という名前の方は世界にたくさんおられますがはるばる?沖縄から観に出かけた私、松本アニーとしましては同じ名前にもう親近感がわいてわいて笑、楽しく観劇しました。


続いて2本目は 妹尾匡夫さん作 伊東四郎さん、三宅裕司さん演出の
「こんにちは赤ちゃん」。

出演は伊東さん、三宅さん、真矢みきさん、渡辺正行さん、ラサール石井さん、小倉久寛さんそして東貴博(東MAX)さん ほか。
物語はさびれた遊園地が舞台。遊園地の園長に三宅さん、町役場の観光課長を伊東さんが演じ、二人は「UFO」がこの遊園地に来てアイドルがさらわれるという、嘘の計画をたて集客のための話題づくりをしようと目論みますが、本物のUFOが現れてしまいアイドルがさらわれて…というもの。

今、物語の説明を書いていてもツッコミたくなる笑、愉快な舞台でした。そして大人の男と女が真剣にふざける、という皆さんのお芝居はカッコよかったですね。さらに実は私は東さんの大ファン(!)こちらも楽しい時間でした。


他の用事もあり、この2作品を同日、昼公演に「べッジ…」、夜公園に「こんにちは…」を観てその翌日に沖縄へ帰るというスケジュールでした。

私は飛行機がまったくダメなので機内では雑誌や本、機内放送(番組)が心の支えなのですが笑、

その日の機内番組は松山を訪ねるプチ旅番組でレポーターは女性のタレントさん(お名前は忘れてしまいました…)と東貴博さんでした。
舞台を観たばかりの東MAXがまた観られてラッキー!と思っていたら
その番組内で東さんが夏目漱石が訪れた温泉宿や漱石についてレポートをするというシーンがありました。

でもなんかちょっぴり不思議…

つまりまとめると ↓

『アニーという名前の女中が出る夏目漱石が主人公の舞台と、東MAXが出演した舞台を同日に観た翌日に乗った飛行機の機内番組に、東MAXが出演して夏目漱石についてレポートするシーンを松本アニーである私が見た。』

ということでした。ややこし笑。

ずっと以前に公演が決まっていた「ベッジ…」と「こんにちは…」の舞台を
たまたま所用で東京に行くことになった私がたまたま同日のチケットがとれて
翌日たまたま乗った飛行機の便の機内番組が以前に東さんが収録していた番組だった、
といういくつかの「たまたま」が結ばれた
私にだけ成立するシンクロなんですが、重なるときは重なるもんですね。


想像、想定の先をゆくような出来事。

ちょっと意識してみると意外と簡単に見つかるかもしれません。


夏目漱石といえば「吾輩は猫である」は代表作のひとつ。

「猫の日」に繋がったかな?



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