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「私の子育ては、家の中と科学館専門なので」の話 byとけいまわり

長女が年長〜小1のあたりの自分のツイートを見ると、本当に痛々しい。学校の懇談会に行くのに、とてもストレスがかかっている。コミュニケーション苦手民にとっての懇談会は、走るのが苦手な人のマラソン大会であり、鉄棒が苦手な人にとっての逆上がりがクラスで一人だけできないので皆が「がんばれー」とか声をかけてくる状態だ。エベレストの頂上だ。

仕事の懇談会ならもう少し楽だ。「あははー」と「えへへー」と、「いやあ、いつもお世話になっております」って挨拶してぼーっとしてられる。それが、クラスの懇談会になるとガッチガチになる。自分のお母さんの交友がうまくいかないと、子どもの交友に支障がでるんじゃないか…お母さん同士仲が良いと、お互いの家を行き合ったりして子ども達も仲良くなるのに…という圧か凄い。自分だけの問題でなくなる。

これが年々楽になってきたのは、自分の対人スキルが上がってきたんじゃなくて、長女が良く遊んでいるAちゃんのお母さんと道にばったり出会ってからだ。「こんにちは」と挨拶すると、「え?」と反応されて、「ごめんね〜、私、子どもの友達のお母さんの顔って一人も覚えてなくて〜あはは〜」と言われてからだ。めっちや近所なのに…、凄い…、全然これでいいんだ…とても良い…Aちゃん、凄い社交的な子で友達いっぱいいるけど、それはそれ!これはこれ!なんだ…って、肩の荷がひゅ〜と落ちたのだ。憑き物みたいだった。

子どもにしてあげられる事は色々あるけれど、それは自分の得意なものに絞ってもいいかもなと思う。とりあえず私は家で子どもと一緒にゴロゴロするのが得意だし、科学館に一緒に行くのが好きだ。あれもこれもじゃなくて、得意な事を一つ二つと付き合ってあげるだけで十分じゃないかなと、あの時の私に心を込めて。

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