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ブレーブスを支える偉大なベテラン

どうも、ハーノです。
今回は日本時間5月11日のメッツ戦にて、偉大な記録を達成した2人の選手について、まとめていきたいと思います。
それではいきましょう。


①「二百戦練磨」イグレシアス通算200セーブ達成

まずはこちらです。

2022年途中までエンゼルスにも所属していたライセル・イグレシアスがこの試合で4対1でリードした9回裏に登板。
1点を失いながらも試合を締め、通算200セーブを達成しました。
MLB史上54人目の達成となり、現役選手では5番目となっています。

200セーブ達成の瞬間!↓

キューバから亡命してレッズと契約したイグレシアスは、2年目にリリーフに回ってから頭角を表し、2017年から2019年までの3年間で92セーブを挙げるなど活躍。2020年も短縮シーズンながら8セーブを挙げるなどチームの久しぶりのプレーオフ進出に貢献し、実力派リリーフとしての実績を提げてオフにエンゼルスへトレードされました。
ブレーブスに彼がやってきたのは2022年のTDL。
TDLも終了間際という時に、チャベスとデービットソンとのトレードで、4年契約のうち23年以降の3年分をブレーブスが負担するという、半ばエンゼルスのコストカットのために引き取る形でブレーブスが獲得しました。
2021年は安定した投球を見せ34セーブを挙げ、オフには4年契約を勝ち取ったイグレシアスでしたが、この年は序盤から不調に苦しみ、39試合に投げて防御率4.04と不安定な投球。チームの低迷を加速させるセーブ失敗もあったりと、かなり厳しいシーズンを送っていました。
しかし、WHIPは1.07、FIPも3点台ちょっとと、指標は決して悪いわけでは無く、バウンスバックの可能性に目をつけたブレーブスが大きな賭けトレードに出たという訳です。
ブレーブス移籍後は揺り戻しもあってか28試合に投げて防御率は驚異の0.34をマーク、ミンター、ジャンセンらと共に強力な勝ちパターンを構成し、最大10.5ゲーム差をひっくり返す大逆転地区優勝に貢献しました。
2023年はBOSへ移籍したジャンセンに代わり再びクローザーの座に座ると、安定したピッチングを披露し33セーブを挙げ地区優勝に貢献。
今シーズンもここまで防御率2点台で10個のセーブを挙げており、勝利に貢献しています。

翌12日の試合では継投ノーヒットノーランがかかったマウンドでしたが、あと1アウトの場面でJ.D.マルティネスにホームランを浴びてしまいました。
しかし、本人はあまり気にしていないようで、試合後のインタビューでは笑顔を見せながらノーヒットノーランを重視してないとコメント。

しかしそんな姿に『ランナーを出してでも、失点してでも、追いつかれる事、負ける事は絶対に許されない』、そんな特殊性故に能力が高くとも苦手とするリリーバーが多いポジションでもあるクローザーという仕事を担う1人のベテランリリーフの矜持を感じました。
彼はメンタリティからしてクローザーなのかもしれませんね。

インタビューに答えるイグレシアス↓

イグレシアスのこれからにも期待しています。
本当におめでとう、そしてこれからも頑張れ!

200セーブ達成をブレーブス公式も祝福!↓


②「歴戦の証」モートン通算2000イニング達成

続いてはこちらです。
メッツ戦の4回裏、アロンソをポップフライに打ち取って2アウト目を取ったところで通算2000イニングを達成しました。
これは現在現役の選手ではバーランダーやシャーザーら5人しか居ない記録で、40歳のベテランがまた1つ象徴的な記録を残しました。

実はプロ入りとプロデビューはブレーブス。
2008年にプロデビューすると、プロ初勝利を挙げるなど4勝するも、防御率は6点台、8敗を喫し、翌年にはパイレーツにトレードで移籍となりました。
2011年には自身初の2桁勝利を挙げてブレイクしかけますが、翌年にはTJ手術を受け成績不振のままシーズン終了。
しかし2013年のシーズン途中に復帰すると20先発で7勝を挙げ、防御率3.26と安定した投球で、パイレーツの1993年から続いていた20年連続負け越しのストップと1992年以来のプレーオフ進出に貢献。オフには3年契約を勝ち取り、14、15年と3年連続でプレーオフに進出したパイレーツのローテを担いましたが、2016年にトレード移籍したフィリーズでは怪我でほとんど投げられず、2017年にはアストロズに移籍。
するとここでアストロズの投手魔改造のメカニズムによって大幅に投球内容が改善され、25先発で14勝、ドジャースとのワールドシリーズではロングリリーフで試合を締め、世界一の最後のアウトを取ったのもこのモートンでした。
翌年は2011年以来の規定投球回達成、キャリアハイの防御率3.13、15勝をマーク。更にレイズに移籍した2019年は前年の成績を更に更新する防御率3.05、16勝をマークし、レイズの2013年以来のプレーオフ進出に貢献しました。
2020年は防御率4.74と苦しむも、プレーオフではアストロズ相手にALCSで最後の壁として立ちはだかり退けるなど、プレーオフで勝負強さを発揮しリーグ優勝に貢献しました。
そしてそのオフ、ついにブレーブスに2008年のデビューイヤー以来となる復帰を果たしました。
前年NLCSで3勝1敗から3連敗して敗れ去ったブレーブスは、プレーオフに強く、経験値の豊富なベテランを探していました。
この年は離脱者が頻出するローテにあって、1人1年間ローテを守り切り、185.2イニングを投げて防御率3.34を記録し14勝を挙げました。プレーオフでも粘りのピッチングを披露し、1995年以来の世界一に貢献。WS第1戦で足を骨折しながらもマウンドに立って古巣アストロズの強力打線を相手に立ち向かう姿は、ブレーブスの選手たちにもう1度勇気を注入した事でしょう。
翌年以降もしっかりとローテを回し、昨年までブレーブスでの3年間は3年連続30先発、規定投球回、投球回<奪三振となっています。
今季もここまで7先発で3勝、防御率3.14と安定した投球内容を見せています。

紆余曲折ありながらも、転機を掴み、一気にMLBでも上位の先発投手へと成り上がったモートン。
若手時代から積み重ねてきた努力と、遅咲きの栄光、彼のメジャーリーガーとしての軌跡が、この通算2000イニングに込められているのです。
現在、通算2000奪三振にも残り80としており、このまま順調なら今季中に達成が見込まれます。

モートンはこれについて「誇るべき事だ」とコメントしているようです。
モートンの今後にも期待です。

↓インタビューに答えるモートン


③まとめ

いかがだったでしょうか。
イグレシアスとモートンという2人の大ベテラン。

改めて、記録達成おめでとうございます!

これからも頑張ってほしいですね。
ブレーブスの世界一に、この2人も必要なピースになるはずです!

それでは、また!



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