見出し画像

【フライタイイング】あらゆる局面で使えるドライフライ。スティミレーターの作り方

今回紹介するのは、ランダル・カフマン作のスティミレーターです。エルクヘアカディスよりも少し大きく、要素が多くて手を入れる数も多いですが、今までとは少し違うパターンとして、覚えておくと便利なドライフライです。


魚の本能を刺激するフライ

stimulate(刺激する)という単語からきているスティミレーターは、その名の通り、刺激する要素をもっているフライということで、オリジナルでは目立つオレンジ色の糸や赤いダビングを使い、まさに刺激的な印象のフライになっています。

今回は、オリジナルから少しアレンジを加えて、おとなしめのカラーを使用しているため、やわらかい刺激のスティミレーターです。笑

このフライは、サイズも大きく手を入れる数も多いですが、バッタなどの陸上昆虫にも見えるので、陸上昆虫が発生しやすい夏のドライフライとしても使えます。

毎回作るフライが同じになってきて、今までのパターンに飽きた方へ、ひと味違ったフライとしておすすめです。

使用した素材

  • フック:ORVIS カーブニンフフック #10(#6〜12)

  • スレッド:Danville フライマスター ワックススレッド 70 Denier(赤)

  • ボディ:METZ ルースターケープ(ブラウン)

  • ボディ/ソラックス(胸部):Wapsi SLF スパイキースクオールダビング(ダークブラウン/バーントオレンジ)

  • ボディラップ:UTC ウルトラワイヤー(ブラウン)

  • ウィング/テール:エルクヘア(ナチュラル/ブラウン)

  • ソラックス(胸部):Whiting Farms ドライフライハックル(グリズリー)

なお、メーカーや素材が多少違っても同じように作ることができるので、似たような素材があれば代用可能です。

作り方

1. 糸をフックシャンクのベンドの部分まで巻いていきます。

2. シッポを作るために、ブラウンに染色されたエルクヘアをフックに固定していきます。

3. ブラウンのワイヤーを固定します。

4. ダークブラウンのダビングを使って胴体に巻いていき、フックシャンクのちょうど真ん中まで胴体を作ります。

5. METSのハックル(ルースターケープ)の根元の部分を少しカットして、胴体の真ん中にハックルをしっかりと巻き、ハーフヒッチで固定します。 

6. 先ほど固定したハックルを真ん中から後ろに向かって巻きつけていきます。  

7. 固定してあったワイヤーを使って、後ろから胸部に向かって巻き込むことでハックルを固定していきます。 ワイヤーがシャンクの中間まできたら、糸でワイヤーをしっかりと固定します。

8. 巻いてきたハックルの上の部分だけカットします。

9. ナチュラルカラーのエルクヘアを使用してウィングを作ります。2回ルーズラップをしたあとに、しっかりと締め上げて、さらに糸で固定します。 

10. エルクヘアの根元と不要な部分をトリムして、その上から糸でしっかりと固定します。

11. グリズリーハックルを根元部分から固定したあと、胸部が斜めにコーン型になるように糸で厚みをつけていきます。

12. バーントオレンジのダビング材を使って胸部を作っていきます。

13. グリズリーハックルをフックシャンクの真ん中から胸部に向かって巻きつけていきます。フックアイまできたら、糸で固定して、余った部分を不要な部分をトリムします。

14. ウィップフィニッシュして、最後にUVレジンで胸部を固定したら完成です。

動画解説

動画では、ハックルの選ぶポイントや巻き方のコツ、その他の雑談を交えながら作り方の説明をしています。ぜひフライを巻きながら聞き流していただけたらうれしいです。

ランダル・カフマン本人によるスティミレーターの作り方


この記事が参加している募集

釣りを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?