見出し画像

国連安保理でのロシアによるウクライナ侵攻非難決議でインドとUAEが棄権した件

 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻を非難する国連安保における決議で棄権票を投じたのは、報道によれば中国・インド・UAEの3カ国との由。

1   中国

 これはもう、「予想の範囲内」。いずれ自国が台湾を接収する際の布石か?

 北京冬季五輪の開会を前に開かれた中露首脳会談で、今回のウクライナ❎DAYはすでにセットされていたのかもしれない。かつての宗主国と分派の間柄、これまでの恩讐を越えて一蓮托生に舵を切ったか?

 更に一歩踏み込んだ演繹として考えられるのは?

 「棄権」票を投ずることにより、中立的立場を示し強調して今次のロシアとウクライナとの「手打ち」仲介の役を買って出て国際社会における自国アピールとチャイナ人民への習近平の偉大さを植え付ける陰謀も見え隠れするという要素も見逃してはならないと考える。

 これは以下に述べるインド、UAEにも共通する疑念である。

2  インド

 この国の動きは本当に理解できない。対チャイナという枠組みからやむを得ず今回ロシア側に配慮を示した形とは理解できるものの、インドはQUADの一員ではなかったか?これから先QUADの首脳会談が日本で行われる矢先でこれだ。どうもインド人は何を考えているのかわからないところがあり、心から信用できない。

3  UAE

 アラブ人の強かさ。自国のナショナルフラッグ・ペーパーであるThe National紙に今次ロシアによるウクライナ「侵攻」を「侵攻」と書かず、「侵入」と書くようお達しがあった由。おかげで、ナショナル紙のウェブ版はロシア・ウクライナ情勢が激減して、お祭りやどうでも良いような三文記事で埋め尽くされている。元々情報統制するアラブ諸国とは言え今回のこの件国民を愚弄する行為として記憶しておかねばならない。

 ドバイをはじめとするUAEへのインバウンド客にはロシアからの観光客が多いのも事実であるし、ここであからさまな反対票を投ずるのは得策でないと判断したとも取れる。

 なおアラブ諸国の王政システムと共産主義の酷似性はこれまでも検証されてきたがこれで核心が持てた。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 ウクライナ情勢は、「明日の日本」だと思っています。

 TwitterやYoutubeでは火炎瓶を作る市民の映像や動画が流れています。火炎瓶=モロトフ・カクテルでソ連(ロシア)由来の古典的アナログ兵器ではありますが、これが二十一世紀の市民戦で再び使われようとしています。

 いわば第二次対戦中の米軍に対する竹槍戦術にも似たようなウクライナ国民の「覚悟」のようなものが見て取れます。

 日本が同じような状況に陥った場合(これは現実問題非常にあり得るケースなのですが)現代の日本人がこのようなレジスタンス的な反骨精神で中国・ロシアと戦えるでしょうか?

  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?